Oh Johnny, Oh Johnny, Oh!
なんともコケティッシュな歌ですが、こんなに媚びている曲というのも訳が有り、この曲は第ニ次世界大戦中に戦地の兵隊さんの士気を高める慰問用として作られたそうです。 1942年から1949年の第二次世界大戦時に米軍特別慰労師団が戦地の兵士慰問のため製造されたSPレコードのシリーズでV DISCS(V-Disc Recordings)が知られています。 (第二次世界大戦は1939年から1945年です。) ”Oh Johnny, Oh Johnny, Oh!”を1938年にフィル・グローガン(Phil Grogan)と共作したオーリン・タッカー(Orrin Tucker)は1939年に専属歌手のボニー・ベイカー("Wee" Bonnie Baker)で吹き込んでヒットしました。そのセクシーなため息が評判となり楽団の名声を高めるのに一役買ったのです。名前に付いている”Wee”はちっちゃいという意味で、当時は本当に小さいので用心棒代わりの男性コーラス・カルテットのバックコーラスをつけたそうです。 その名は”The Bodyguards” オーリン・タッカーはボニー・ベイカーが参加するまではバンドで歌手として活動していましたが、バンドリーダーながらもステージ・デザイナー的才能を発揮して、ハデハデなライト装置を発明しバンドボックスに設置したり、歌に合わせた小道具を使用したり、ツアー先の地元をヨイショしたりとステージを盛り上げたのだそうです。オーリン・タッカー楽団はレコーディングはしましたが主にダンス・バンドに徹したようでした。 オーリン・タッカーはこんな顔 ![]() Wee Bonnie Baker with Orrin Tucker and His Orchestra - Oh Johnny, Oh Johnny, Oh! (1939) - YouTube (ビデオ画像は無関係で、1930年代にターザンを演じたジョニー・ワイズミュラー) 下記は1960年にレノン・シスターズ(The Lennon Sisters)のペギー・レノン(Peggy Lennon)ちゃんが歌った”Oh Johnny, Oh Johnny, Oh!”のビデオです。 Oh Johnny - Peggy Lennon - YouTube ※レノン・シスターズとはなんと12人の子供のうちの上の4人姉妹のボーカル・ブループで、ペギーは高音パートを受け持っていました。 その可愛いレノンシスターズが1960年代にTVショーでDelta Rhythm Boys(デルタ・リズム・ボーイズ)のヒット曲のドライボーンズを歌ったビデオが観られます。 The Lennon Sisters - Dry Bones - YouTube ビデオリンクもあるレノン・シスターズのディスグラフィで、”Battle Hymn Of The Republic”、”Adeste Fideles”、”White Christmas”が聴けるThe Lennon Sisters Discography - Primarily A Cappella Singers.com アンドリュー・シスターズ(Andrew's Sisters)のバージョンも有名です。 Andrew's Sisters - Oh Johnny - YouTube 下記はオーリン・タッカー楽団の演奏でボニー・ベイカーが”Billy”を歌っているビデオです。 Orrin Tucker & His Orch. with Wee Bonnie" Baker - Billy - YouTube ※ちなみに私が持っているオーリン・タッカー楽団の演奏はパーカッションが効いたラテン調の”Temptation”だけです。(アルバムはLounge Masters: Orrin Tucker) Tweet
by koukinobaaba
| 2009-02-17 22:02
| 音楽
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