私は以前に、開花時にはとても良い香りがすると言われて頂いたインド原産のチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)を地植えで育てていたことがあります。この植物は一年草と書いてある情報もありますが、脇芽が出たのでしょうか、ずっと同じ位置にありました。
チョウセンアサガオというナス科の植物は有吉佐和子が書いた「華岡青洲の妻」では乳癌の手術時の麻酔剤として蘭学の医師により妻と母親で人体実験された「曼陀羅華(まんだらげ)」と同じものだそうです。 気違い茄(キチガイナスビ)とも呼ばれるその植物のトゲトゲした実が毒性だから危険だと聞きましたが、葉でも根でも毒を含み、特にその美しい花に毒が多いのだそうです。そしてこのチョウセンアサガオという植物は何種類かあって分類が紛らわしいです。 私の記憶が正しければ、1990年代中頃だったと思いますが、私は故・杉村春子が華岡青洲の母親の於継を演じた文学座の「華岡青洲の妻」の公演を観ました。舞台では杉村春子がまるで手品のように和服を着替えるシーンにうっとりしたものです。無言で衣擦れの音だけが聞える長丁場でした。後は覚えていませんが、乳癌は遺伝性があると聞いていたのに血縁ではない華岡青洲の母と嫁が相次いで発病したことに不思議な縁があるものだと不思議に思いました。 話はちょっと変りますが私の家の近所の一角に熱帯アメリカ原産のキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)が満開なのです。こちらの木立朝鮮朝顔の幹は太くありませんが、大木のように年々成長しているのです。この植物の別名が「エンゼルストランペット(天使の喇叭)」というのだと最近になって知りました。なんとロマンティックな名前なんでしょう。花粉によって盲になるとか言われているような毒があるようには見えません。 最近はこの外来種の植物が都内(新宿周辺)でも繁殖しているそうです。 エンゼルストランペットの写真はキダチチョウセンアサガオ 植物園へようこそ! 夏に満開になる外来の植物なら、私は毒なしで蔓性の”ノウゼンカズラ(凌霄花)”を塀に這わせてみたかった。 ノウゼンカズラ 植物園へようこそ!
by koukinobaaba
| 2008-07-09 22:59
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