ロックというよりもポップスに近いジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers)は1957年に吹き込だ”Honeycomb(蜂蜜むすめ)”が4週連続トップとなりました。それに続く”Kisses Sweeter Than Wine(蜜よりも甘いキス)”を初め1959年までには何曲ものヒットを飛ばしました。2曲ともオリジナルではなくアレンジしたカバー曲です。
翌年の1958年にはソングライター・コンビのSammy Cahn(サミー・カーン)と映画音楽を担当したAlex North(アレックス・ノース)の曲でぐっとバラード調の”The Long Hot Summer”を吹き込みました。ジミー・ロジャースの曲はポール・ニューマン(Paul Newman)とジョアン・ウッドワード(Joanne Woodward)夫妻が共演したThe Long, Hot Summer(長く熱い夜)の主題歌でした。アメリカの作家のウィリアム・フォークナー(William Faulkner)の1940年の小説「The Hamlet(村)」をマーティン・リット(Martin Ritt)監督が映画化した南部ものです。 Jimmie Rodgers - Long, Hot Summer 1958- youTube ジミー・ロジャースは短命のロックンローラーだったBuddy Holly(バディ・ホリー)などとも共演してロックンロールが台頭していたた50年代(フィフティーズ)にはコンサートはもちろん、ラジオやテレビ番組から映画出演までして人気でした。 ところがその最盛期の1967年にロスアンジェルスで謎の暴漢(警官か?)に襲われ頭を殴打されて、いく度もの脳外科手術が必要なほど脳に損傷を受けたので当時は再起不能といわれたのでした。リハビリに長い時間がかかったジミー・ロジャースでしたが、奇跡のカムバックで2000年頃にはステージに立つまでになり、1959年に22歳の若さで飛行機墜落事故で急逝した仲良しのバディ・ホリーとの思い出を語ったそうです。私の勝手な解釈ですと酒か薬、もしくは脳の病気でふらついていたので警官が手荒に扱ったんではないかな。何てったって気絶しているロジャーを置き去りにしたとは解せません。ロジャーもロス市を相手に訴えを起こしたとか。記憶がないロジャーでしたから医師の見立て通りに自分で倒れたのかも。 Jimmie Rodgers - Kisses Sweeter than Wine - YouTube Jimmie Rodgers - Honeycomb - YouTube 私が持っているジミー・ロジャースの「蜜よりも甘いキス」と「蜂蜜むすめ」を収録したルーレット・レコードEP盤です。オリジナルが1957年なので日本でも1950年代後期もしくは1960年に入ってすぐに発売されたのかもしれません。 このレコードの解説ではエルヴィスやリッキー・ネルソンに並ぶ”我が国初登場の青春シンガー”として紹介されています。 ご注意! 間違ってもカントリー(ヨーデル)歌手で”Mule Skinner blues”を作曲して1930年に吹き込んだジミー・ロジャース(1897 – 1933)のことではありません。 ちなみにシカゴブルースのジミー・ロジャース (1924–1997)もいました。 data-count="horizontal" data-via="koukinobaaba">Tweet
by koukinobaaba
| 2008-02-28 00:19
| 音楽
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