人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランク・プゥルセル Franck Pourcel

イージーリスニングという音楽ジャンルで人気があるアーティストというとストリングス系のフランク・プゥルセルやパーシー・フェイス、ビリー・ヴォーンなど、1960年代から聴かれるようになったピアノのポール・モーリア、カラベリ(クロード・ヴァゾーリ)、リチャード・クレイダーマン、フランク・ミルズなどたくさんいます。私が好きなヘンリー・マンシーニやアーサー・ライマンも完全にジャズとはいえません。私が子供の時にはセミ・クラシックとしてストリングスのマントバーニー・オーケストラ(Mantovani)が演奏する「シャルメーヌ」や「グリーンスリーヴス」そして「魅惑の宵」が好きでした。

さて、イージーリスニングのミュージシャンの中の一人、フランク・プゥルセル(1913年 - 2000年)はフランス出身のバイオリン奏者で楽団指揮者で、編曲者としてイージーリスニングの音楽ジャンルでは大変有名で、1970年代には南米でも人気だったそうです。
ラジオでアナウンサーがFranck Pourcelの名を呼んでいるのを聞いた私はフランク・プールセルと表記するのかと思っていました。

フランク・プゥルセルはこんな顔
フランク・プゥルセル Franck Pourcel_b0002123_1556164.jpg
Serie de Oro: Grandes Exitos

アメリカのポップス歌手のリトル・ペギー・マーチ(Little Peggy March)が1963年に歌ってヒットした”I Will Follow Him”はフランク・プゥルセルが作曲したといわれる数少ない曲の一つです。しかもこの曲は1962年に友人のポール・モリアなどと共同作曲した”Chariot(愛のシャリオ)”という作品で、フランスではペトュラ・クラーク(Petula Clark)が歌いました。しかも当時冗談半分にありもしない映画のサントラという触れ込みで宣伝したそうです。
Armand Migiani(アーマンド・ミジャーニ)の作曲をフランク・プゥルセルが演奏した映画のサウンドトラックとしては、実際に放映された1960年代のフランスTV映画に”Les Indiens”があるそうです。Générique、Thème des blancs - Thème de wany、Thème de mato、Thème des chercheurs d'orなどを収録したその珍しいEPレコードジャケットはArmand Migiani - Les Indiens TV Soundtrack & Others EP, 45 - POTAJye FILM SOUNDTRACKで見られます。
※Armand Migianiはミシェル ルグランやチェット・ベイカー(Chet Baker)のアルバムに参加しているフランスのバス・サックス奏者です。

フランク・プゥルセル(又はフランク・プールセル)のレコードは昔のLP盤からのCD化がさほど多くはないそうですが、胎教にも効果ありそうなクラシックをアレンジしたアルバムの「フランク・プゥルセル~赤ちゃんのための名曲集/スーパー・ベスト・シリーズ」やタンゴやシャンソンの名曲を集めた「碧空/コンチネンタル・タンゴ・ベスト20 」などがあります。

フランク・プゥルセルのオフィシャルサイトはFranckpourcel.com
メニューのMUSICをクリックするとアルバムの美しいストリングスの曲がたくさん聴けます。

フランク・プゥルセル・グランド・オーケストラ(Franck Pourcel and his Grand Orchestre)はジャズのスタンダードからポップスまでをロマンティックにカバーしていますが、その中でも日本では1967年に放送開始したFM放送のイージーリスニングを提供していたJET STREAM (ジェットストリーム)がテーマ曲として使用したMr. Lonely(ミスター・ロンリー)が知られています。
この”Mr. Lonely”という曲はBlue Velvet(ブルー・ヴェルヴェット)が日本でも大ヒットしたボビー・ヴィントン(Bobby Vinton)の代表的曲の一つでもあります。

Franck Pourcel - Mister Lonely - YouTube
Bobby Vinton - Mr. lonely - YouTube

Charles Aznavour(シャルル・アズナヴール)が歌った愛のために死す(Mourir d'aimer)のカバーが1971年にリリースされたらしいです。
Franck Pourcel-Mourir d'Aimer - YouTube

日本では1972年に石川さゆりがデビューしたテレビ・ドラマ「光る海」の主題歌に使用されたエディットピアフでお馴染みのシャンソンのカバー曲のAdoro(アドロ)でお茶の間に知られています。
そのアドロが試聴できる

♪アドロ / フランク・プールセル・グランド・オーケストラ ( ADORO / FRANK POURCEL GRAND ORCHESTRA ) 音の出ジャブ




by koukinobaaba | 2008-02-12 16:35 | 音楽
<< 無料動画が観られる新リアルプレ... 生血を吸う女 Mill of ... >>