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ファビオ・テスティ Fabio Testi

koukinobaabaの映画と音楽のブログ「Audio-Visual Trivia」にブログ内検索があるのですが、ある日「Fabio Testi」のキーワードでブログを検索されたのです。

ところが私の記事には「ファビオ・テスティ」に関連した項目どころか名前すらありません。
そこでいったいどんな俳優なのかを調べてみました。

ファビオ・テスティはこんな顔(右)
ファビオ・テスティ Fabio Testi_b0002123_2158239.jpg
Revolver

イタリア語、スペイ語、英語を流暢に話すというファビオ・テスティは1941年生まれのイタリアの俳優です。芝居も勉強したそうです。
1973年にL'Ultima chanceもしくはStateline Motel(最後の大犯罪)で共演したUrsula Andress(ウルスラ・アンドレス)や「Addio, fratello crudele(さらば美しき人)」(英語のタイトルはFarewell, My Lovely)のCharlotte Rampling(シャーロット・ランプリング)とは映画での役では拒否されましたが実生活では浮名を流したほどのハンサムです。
※ちなみにジョン・デレクとも結婚歴があるスイス生まれのウルスラ・アンドレスは、1965年に「カトマンズの男」で共演した離婚直後のJean Paul Belmondo(ジャン=ポール・ベルモンド)が夢中になったそうです。(いや、離婚後でなく交際が噂になって離婚に至ったんでした)

イタリア語のファビオ・テスティのオフィシャルサイト
Fabio Testi - Sito Ufficiale

ファビオ・テスティはイタリアでは1967年で、1968年には音楽がEnnio Morricone(エンニオ・モリコーネ)でSergio Leone(セルジオ・レオーネ)監督の「Once Upon a Time in the West(ウエスタン)」にもちょい役で出たそうですが、日本では1971年にシャーロット・ランプリングが妹のAnnabella(アナベラ)役で出演した「Addio, fratello crudele(さらば美しき人)」がデビュー作品となっています。ファビオ・テスティはアナベラを恋する兄のOliver Tobias(オリヴァー・トビアス)ではなく結婚相手のSoranzo(ソランツィオ)の役でした。
「さらば美しき人」も音楽がエンニオ・モリコーネですがあまり印象的な曲はありませんでしたが、光と色彩の魔術師と呼ばれるVittorio Storaro(ヴィットリオ・ストラーロ)の映像が息を飲むほどに美しいので、ファビオ・テスティ抜きにしても観たい映画です。いや、抜いちゃいけません。
中世の北イタリアを舞台にしたギリシャ悲劇のような「さらば美しき人」はドラマ作家のJohn Ford(ジョン・フォード)が書いた1920年代英国チューダー朝時代の兄と妹の近親相姦をテーマにした戯曲の「Tis Pity She's a Whore(あわれ彼女は娼婦だった)」を基にしています。ファビオ・テスティが演じる夫は妻が実の兄との子供を身籠っていると知り、妻の一族を血祭りに上げます。
「さらば美しき人」のDVDは今やヴィンテージ価格となり入手困難です。

ファビオ・テスティが出演している映画は未公開が多いので特に日本で話題になった映画はなさそうですが、1972年に「Camorra(殺しのギャンブル)」で主役を演じ、急逝したJean Seberg(ジーン・セバーグ)と共演しています。
1971年の「悲しみの青春」で共演したDominique Sanda(ドミニク・サンダ)とはAnthony Quinn(アンソニー・クイン)も出演した1976年の「L'eredita Ferramonti(沈黙の官能)」でも共演しています。こちらも音楽がエンニオ・モリコーネです。

これもエンニオ・モリコーネが音楽を担当した1972年には「Revolver(非情の標的)」の他に日本未公開のDead Men Ride(行け、野郎、撃て!)、同じく未公開では1978年の「Amore, piombo e furore(恋と銃弾と狂気)」という西部劇映画があるそうです。又の名を”China 9, Liberty 37”といいます。

そして、1962年にMario Carotenuto(マリオ・カロテヌート)が出演した「Colpo gobbo all'italiana」を監督したLucio Fulci(ルチオ・フルチ)の1975年の「I Quattro Dell' Apocalisse(荒野の処刑)」というイタリア西部劇(マカロニ・ウエスタン)でファビオ・テスティが主演しました。
ルチオ・フルチは1966年にフランコ・ネロ(Franco Nero)主演の「Tempo di massacro(真昼の用心棒)」があります。
「荒野の処刑」のテーマ曲はFranco Fajila(フランコ・ファジーラ)音楽の”Castellano-Pipolo-Riva”とか、Movin'onやBunny (Let's Stay Together)というタイトルだそうで「I Quattro Dell'apo」というサントラに収録されているそうです。
日本ではやはり観公開でしたが1980年には同じくルチオ・フルチ監督の「Luca il contrabbandiere(野獣死すべし)」でも主演しました。

I Quattro Dell' Apocalisse - YouTube

Fabio Testi in Dead Men Ride (Anda Muchacho Spara!) 1972 - YouTube
Fabio Testi & Romy Schneider in Red Coat (Giubbe rosse) 1974 - YouTube
Fabio Testi in L'important c'est d'aimer (1975) - YouTube

で、何が分かったかというと私はファビオ・テスティの映画は1本も観ておらず、以上の情報を得ただけでした。

追記:
知らない!と思っていたらなんと、Audio-Visual Trivia内の「ふたりの5つの分かれ路 5X2 (Five Times Two)」で書いていたことが後に分かりました。
ファビオ・テスティがRomy Schneider(ロミー・シュナイダー)と共演した1974年の日本未公開映画”Red Coat (Giubbe rosse)”でのラストシーンについて書いたのでした。



by koukinobaaba | 2008-01-11 22:01 | 映画
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