南米のブルースマンともいえる昔のキューバミュージシャンたちが、半世紀経って再び栄光のスポットライトを浴びた!
キューバのラテンバンドの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はキューバ革命以前の1940年代の古き良き時代の会員制音楽クラブの名をとったバンド名です。 Buena Vista Social Club 1999年 この名が有名になったのはキューバに行ったアメリカのスライドギタリストであるライ・クーダー(Ry Cooder )が古き良き時代のミュージシャンたちと演奏したことから端を発し、1997年にアルバムをリリースして世界的にツアーが行われ、ついに1998年にカーネギーホールでの公演が実現しました。 その後の1999年にドイツ出身のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)が監督した「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のドキュメンタリー映画が公開され一般の人々の知るところとなった次第です。この映画にはキューバの女性歌手のオマーラ・ポルトゥオンド(Omara Portuondo)とアルバムでもデュエットしたキューバのナット・キング・コールことイブライム・フェレール(Ibrahim Ferrer)も出演しています。 ドイツ・アメリカ・キューバ合作のドキュメンタリー映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はセグンドの写真の説明で”これはキューバ危機のとき リビエラ・ホテルの前で撮った......”で始まります。 リンカーン像に花輪を捧げるカストロ、ゲバラとゴルフをするカストロ...... そして、ステージのシーン、かって存在したクラブ(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ)を町の人々に尋ねるシーンから、オマーラ・ポルトゥオンドとイブライム・フェレールのデュエットの録音風景。 ライ・クーダーが気に入ったイブライムの”Dos Gardenias(二輪のクチナシの花)” イブライムは私生児として生を受けましたが幼少時に親が死んで孤児になったそうですが天性の素晴らしい喉がイブライムを助けたのでしょう。 次のシーンは同じくハバナ出身のオマーラ・ポルトゥオンド、町の人々とコンタクトを取りながら歌うは”Veinte años(20年の歳月)”は1920年にシボネイで生まれたセグンドとのデュエット映像もあり。 そしてコンサート映像ではアルモニコ(7弦ギター)を手にするセグンドとライ・クーダーとの楽しそうなギター・デュエット。 続いてボーカルやピアニストやベーシストやパーカッションなどメンバーの紹介。 かっては人気だったキューバの偉大なるミュージシャン、現在はヨボヨボのおじいさんかと思うと音楽をやってる時は素晴らしいのです。 シボネイに住んでいたセグンドはまだ5歳だというのにお婆ちゃんの葉巻に火をつけてあげてたそうです。よってセグンドは85年前から葉巻を吸っている次第だそうです。(ドキュメンタリー作成当時) ちなみにシボネイとはキューバの原住民のことだったそうですが地名になっていて”タブー”で知られるErnesto Lecuona(レクオナ)が1930年代に”シボネイ”という美しいルンバ曲を作りました。よってサントラでもレクオナの”Canto Siboney(シボネイ)”が使用されて映画ではルベンがピアノで演奏しています。 ※ちなみにセグンドが話す二日酔いに効くスープは飲めそうにもありません。(鶏の頭を血がなくなるまで炒めて作るスープ) 2003年に亡くなってしまいましたが、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の中心的メンバーであったソンの歌手で7弦ギター(armónico)の奏者であるコンパイ・セグンド(Compay Segundo)は特に有名になりました。 96歳でこの世を去ったコンパイ・セグンドが愛したものは、音楽とラム酒と葉巻・・・そしてロマンスでした。 slide & song by Ry Cooder - Vigilante Man - Youtube Buena Vista Social Club: the movie trailer - YouTube Compay Segundo - YouTube Compay Segundo - Chan Chan - YouTube data-count="horizontal" data-via="koukinobaaba">Tweet
by koukinobaaba
| 2007-12-13 19:56
| 音楽
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