大分昔のことになりますが、家人がタンポポの根でコーヒーを作りました。
薬草茶が盛んなヨーロッパではでは古くから知られているそうです。 どこにでも生えているタンポポはご存知のように非情に根が深いので1メートル以上も掘らねばなりません。掘り出した根をカラカラに干したらそれを細かく刻んで丁寧に煎ってコーヒーとして使用するのです。 もちろんカフェインを含まず、ビタミンやミネラル類が豊富で胃に優しくて産後の母乳にも効果あるとかですが、味はコーヒーというよりは煎じ薬です。 タンポポ・コーヒーに似ているがもっとマイルドで甘味があるチコリ・コーヒーというのもあるそうです。ハーブのチコリは空き地には生息していないし、日本では近所の八百屋さんでは入手困難ですが製品は購入できるそうです。 西洋では歴史の古い植物のチコリですが、チコリコーヒーはなんでもニューオリンズでは100年以上もの伝統があるハーブコーヒーなんだそうで、Cafe De Monde(CDM)のチコリコーヒーはスーパーにだって売っているそうです。 チコリはエンダイブとも呼ばれる野菜だと書いてあるのを見つけましたが、私はチリチリしたエンダイブの葉のサラダが大好きなのでチコリと同じ野菜とは思えません。 そうです、ここに名前の混同があるのです。私が好きなエンダイブは又の名をアンディーブという葉もの野菜ですが、チコリは白菜の芯の部分のような白い野菜です。このチコリをどうしたものかラテン圏でエンダイブと呼ぶのでわけがわからなくなっちゃったそうです。だってチコリがアンディーブとも呼ばれて渡米したらエンダイヴと間違えられたので混同した説もあるのですから。???日本ではチリチリ葉はエンダイブ、つぼみ風なのがチコリです。 いづれにせよコーヒーにするのはこの白菜の芯のようなチコリの根ですね。 チコリコーヒーは砕いたチコリ根の部分をタンポポコーヒーと同じように炒って使用するそうです。ヨーロッパでもアメリカ南部でも戦時中にコーヒー豆が不足したので代用食として使用されたのが始まりだとか。 アロマテラピーではキク科のチコリを胃腸や肝臓の機能強化、強壮、抗菌作用や利尿作用があるハーブティーとして、又チコリコーヒーとして取り扱っていますが、チコリの根を混ぜたオーガニック穀物飲料というのもあるそうです。 私はチコリコーヒーは未だ飲んだことがないのでニューオリンズに行けたらぜひ試してみたいと思います。 いつもブルースの記事でお世話になっている”Trouble Travelers"のken-sannがニューオリンズを旅していると聞いて、お土産にお願いしようかと思っていたら、もう日本だそうです。ざんねん! ニューオリンズでチコリコーヒーを飲んだ記事でも読んでみて下さい。 ちなみに第二次世界大戦中に代用コーヒーの原料とされたのが沖永良部島の百合根だったそうです。
by koukinobaaba
| 2007-12-10 00:10
| アロマのお部屋
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