「静脈湖」という病気をご存知ですか?
80歳代の私の母が2006年頃から患っている毛細血管の病気です。 拡大図では下唇の両端にある大きなホクロのようなものが静脈湖です。 もしかすると口唇血管腫と呼ばれる病気の類いなのかもしれませんがコリコリしたしこりは出来ていません。 静脈というからには”血”の病気ですが、それが詰まって”みずうみ”になったという腫瘍の一種です。 主に口唇の端にできることが多いそうですが、顔や首などに発生することもあると聞きました。 インターネットで画像検索してみると多くの写真では下唇にひとつだけが多かったようですが、私の母の場合は下唇の両端に出来てしまいました。言うと怒りますが、牙が生えてくるみたいです。痛くも何ともないのですが、問題は見た目です。唇にふやけた濃い紫色のほくろ状のふくらみが出来ているのです。一般的には”大豆ほどの赤黒い斑点”とされています。見た感じはイボにちかいのですが血豆のようで柔らかくてそれほど出っ張ってはいませんし、まだ日に日に大きくなってもいません。 まま若い方でも「静脈湖」が出来る場合があります。 若い方って何歳? この病気の場合は中年を指します。(タブン) それじゃ老人とは何歳から? お答えしましょう。今は老人とは70歳前後からをそう呼ぶのです。(タブン) この「静脈湖」によってお美しい母上の美貌が損なわれているのですからそりゃもう家中が大騒ぎ・・・してはいません。実際は徐々に膨らんでしょうがふと気がついたらこうなっていたという感じでどうして出来たのかは不明です。もしかしたら辛いことがあって唇を噛みしめたのかもしれません。 なんて。 老人性の血管腫で歳を取ると出来ることがあるらしく、ほおっておいて自然に消えてなくなることは”ない”そうです。治療は特になくて、一応塗り薬を頂いています。気になる場合は手術で取ることも出来るそうですが、手術によってこれ以上”タラコ唇”になったら困るので今のところは考慮していません。下唇の場合はさほど問題がなく、手術は部分麻酔で切除して数針縫うそうですが後はきれいになるそうですが。問題は上唇に出来た場合は切り取って縫い縮めるので難しいそうです。(術後の見た目が) 「静脈湖」の原因・・・それはただ単に”老化”です。 ですが、老人が全員この病気にかかるわけではないので老化以外の原因は何かが知りたいです。 追記:10ヶ月後の今、私の母はどうなったかと言うと大きなイボのように盛り上がっていた部分がふやけたように平らなって色も薄くなってきました。気にしてか癖なのかしきりと触り、時にはカサブタを取るような仕草もするので刺激してはいけないと注意しています。 ※なんの治療もしていないので静脈湖が消えてくれたわけではありません。 追記 2009年の5月に皮膚科にかかった時、診て頂いた先生がおっしゃったことは「手術しなければ取れない。」でした。でも、「ちょっとやってみましょう」と液体窒素で焼いてみたのです。よくイボなどの治療で使われる冷たい液体です。 静脈湖で液体窒素凍結療法とは聞いたことがなかったので、どうなるかと案じていました。 その結果、カサブタ状になりポロリと落ちましたが再び元通りとなりました。やはり切らねば取り除くことはできないようで、発病して約1年半経過しましたが良くも悪くも特に変化はないようです。 静脈湖の怖い写真を見つけた兵庫医科大学皮膚科学教室 伊藤孝明のページ「皮膚良性腫瘍」 http://itotak.m78.com/ryousei3.html 追記その2 発病からそろそろ3年が経過しようとしている2010年になっても以前として消えるようすはありません。 追記その3 2011年になっても以前として消えるようすはありませんが、年のせいでお顔はだんだん崩れてきます。 追記その最後 2015年4月、静脈湖が消えることなく95歳の母は老衰で永眠しました。
by koukinobaaba
| 2007-10-30 08:28
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