アントネラ・ルアルディ(又はアントネッラ・ルアルディ)はギリシャの血を引くエキゾチックな美貌のイタリア女優で、50年代から60年代にかけて活躍しました。妖艶な役柄の多いアントネラ・ルアルディは、クロード・オータン・ララが監督した1954年の赤と黒(Le rouge et le noir)では天下の二枚目”ジェラール・フィリップ”と天下の美女”ダニエル・ダリュー”と共演し、1959年には話題作の「墓にツバをかけろ(J'Irai Cracher Sur Vos Tom)」と「二重の鍵(À double tour)」、そして1960年には「太陽の誘惑(I Delfini)」まで私の好きなイタリアとフランスのクラシックの1950年代から1960年代の名画に出演していました。
初期のものでしょうかブロンドの写真もありますが、やはりアントネラ・ルアルディは黒髪です! アントネラ・ルアルディの日本デビューはダニエル・ダリュー(Danielle Darrieux)が主演したクリスチャン・ジャック(Christian-Jaque)監督の1952年のコメディ映画「愛すべき御婦人たち(Adorables créatures)」だそうです。 1958年の女の一生(Une vie)は19世紀のフランスの作家”ギイ・ド・モーパッサン”の小説の映画化でした。Maria Schell(マリア・シェル)が浮気者の夫に悩む素朴な主婦を演じ、その夫の浮気の相手となる人妻がアントネラ・ルアルディでした。最後は妻の浮気に激怒した亭主の手により不慮の事故死を遂げます。クリスチャン・マルカンが演じた浮気男と一緒に眼を見開いたまま血を流して死んだ美しい顔が忘れられません。クリスチャン・マルカンとは「墓にツバをかけろ」でも一緒に死んでいます。 1959年の「狂った夜(La Notte brava)」はローマのスラム街を舞台に泥棒三昧の無軌道な若者たちと娼婦たちのやりとりを描いた青春物語です。 当時フランスで大人気のローラン・テルジェフ(Laurent Terzieff)やジャン=クロード・ブリアリ(Jean-Claude Brialy)といった若手俳優とエルザ・マルティネリ(Elsa Martinelli)やロザンナ・スキャフィーノ(Rosanna Schiaffino)といったイタリア女優陣と共演しました。 1960年にカンツォーネ歌手のドメニコ・モドゥーニョ(Domenico Modugno)やミーナ(Mina)と共演した「歌え!太陽(Appuntamento a Ischia )」の写真はProgress - Filmprogramme - Jahrgang 1962 1962年のタイタンの逆襲(Arrivano i Titani)は伊仏合作の歴史的アクション映画でジャクリーヌ・ササール(Jacqueline Sassard)がアンティオーペ姫を演じ、アントネラ・ルアルディは嫉妬に狂い婚約者を殺害するヘルミオネ妃役で出演しました。 Les Titans - YouTube 私生活ではフェデリコ・フェリーニ監督の1953年の青春群像(I Vitelloni)に出演したイタリア俳優のFranco Interlenghi(フランコ・インテルレンギ)と1963年に結婚してその娘も現在女優になっているそうです。 data-count="horizontal" data-via="koukinobaaba">Tweet
by koukinobaaba
| 2007-10-16 19:59
| 映画
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