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ロマン・ポランスキー Roman Polanski

アンジェイ・ワイダとルネ・クレマンをミックスしたような長編デビュー作品、1962年の”水の中のナイフ(Nóż w wodzie)”が気になった映画監督のロマン・ポランスキーですが、次には1964年ににカトリーヌ・ドヌーブが主演した衝撃のサイコ劇「反発(Repulsion)」を観ました。この時は監督ではなくてカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)が人気女優だったからでした。男性恐怖症になったカトリーヌ・ドヌーブが欲望の妄想に悩まされ殺人まで犯すようになるのですが、狭い廊下の両側の壁から次々と突き出てくる”手”が怖かったです。
「反発」ではジャズ・ドラマーのチコ・ハミルトン(Chico Hamilton)が音楽を担当していますがサウンドトラックは現在見つかりません。「"リプルション" theme」などの演奏はチコ・ハミルトンのドラムの他はイギリスのミュージシャンでJimmy Woodsのアルトサックス、Gabor Szaboのギター、Albert Stinsonのベースといったコンボです。
Trailer: Repulsion (Roman Polanski, 1965) - YouTube
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ロマン・ポランスキーのホラー映画で次に観たのは1968年のオカルト映画で「ローズマリーの赤ちゃん(Rosemary's Baby)」です。この映画で初めてウディ・アレンと長年のパートナー関係にあった女優のミア・ファロー(Mia Farrow)を見ました。腺病質的な女性像を演じていてとても芸能界のボス的存在のフランク・シナトラ(Frank Sinatra)と絶世の美女のエバ・ガードナー(Ava Gardner)を引き離したとは思えませんでした。
原作は「赤い崖」や「ステップフォード・ワイフ 」の作者であるアイラ・レヴィン(Ira Levin)ですが、マタニティブルーなのか妄想なのか、この「ローズマリーの赤ちゃん」も怖い怖い映画でした。出産前の女性は観ないで!
Rosemary's Baby Trailer - YouTube

1992年の赤い航路(Bitter Moon)はPascal Bruckner(パスカル・ブルックナー)の衝撃的な原作をロマン・ポランスキー監督がより刺激的に映画化した作品で、若夫婦が船上でであった奇妙な車椅子に乗った中年紳士がなぜ下半身不随になったか、セクシーな若妻との過去のあからさまな倒錯の男女関係を暴露するのです。
詳しくは Audio-Visual Trivia - Bitter Moon

「ローズマリーの赤ちゃん」などと比べて1999年のミステリー映画「ナインスゲート(The Ninth Gate)」は”大人”になって観たせいか、謎や疑問が沸くもののさほど怖くはありませんでした。
伝説の悪魔の祈祷書を巡って次々と殺人が起こるオカルト映画ですが、最後に悪魔の挿絵9枚全部を手にした古書探偵のジョニー・デップが古城の扉に向かいます。人間→悪魔?
怖いと言うなら、悪魔の力を手に入れたと信じたら一枚の絵が偽だったということですか。悪魔なら火に撒かれないはず。
The Ninth Gate - Trailer - YouTube

☆亡命したユダヤ系ポーランド人監督のロマン・ポランスキーが唯一祖国で発表したのは「Nóż w wodzie(水の中のナイフ)」です。
Knife in the Water (opening scene in the car) - YouTube
Knife in the Water (scene on the boat) - YouTube

ロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」については Audio-Visual Trivia - Chinatown



by koukinobaaba | 2007-10-11 17:38 | 映画
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