新宿から近い河和田町という所に古い洋館風の「小笠原伯爵邸」があります。河田町といえば1997年までフジテレビがありました。
小笠原伯爵邸はスペイン料理のレストランですが結婚式などにも利用されています。 先日はこの小笠原伯爵邸で息子夫婦の披露宴が執り行われました。 実は私は東京育ちなのに全く知らない場所でしたが花嫁のお気に入りのレストランだそうです。 花や木がいっぱいの庭園がある洋風の会館の玄関に立っていたウェルカム・ボードには英文字で子供たち二人のファーストネームだけが書かれていたのでちょっと戸惑いました。 どこだ?どこだ? ”○○家”ではないのですよ! なんだか他人の結婚式に行くみたいですが息子たちはなにしろもういい年なので二人で取り仕切っていますから招待されたようなものです。 当日の披露宴は一組だけらしく全館貸切なのであわただしさはありません。 よって他の一般客は見当たらず、子供たちがドタバタ駆けずり回っても大丈夫なようです。(いや、いけませんよね) まずは、小笠原伯爵邸の2階のウエイティングルーム(待ち合わせ部屋)に通されました。エレベーターは設置していないので年寄りには階段を登るのが大変。 よっこらしょっと上がるとすぐに給仕人が飲み物を配ります。伯爵邸ではボーイさんとは呼ばずにサービススタッフと呼ぶのだそうです。 私の家は実家も主人側も禅宗ですが、花嫁側の祖父母はクリスチャンなのですが、今回は全部無視、無宗教形式らしく挙式らしきものはないようです。 披露宴もアウトドア風(ガーデンパーティ)だとか。 開宴はガーデン・パーティー! 披露宴が始まるとのことで、階段を降りて庭に出ました。年寄りは降りるのも大変。 広い庭は時節柄、花々が咲き乱れて大変綺麗です。噴水の傍にはテントも張られ日差しを避けることも出来ますが木立が多いので結構日陰もあります。 花婿がシャンペンの栓を抜き、シャンペンが配られ、乾杯! 列席者の合間をぬってボーイさん達が銀盆にカナッペを載せて次々と回って来ます。 「バベットの晩餐会」みたいにVeuve Clicquot(ブーヴクリコ)じゃないでしょうが美味しかった! 前菜はスペイン料理のピンチョス ピンチョスとは楊枝のことだそうで、バスク地方由来の手で食べるオツマミですって。 よってサイズは試食なみだけど、大いに違うのは見た目の美しさと美味しさ。 クシに刺したりスプーンに載せた一口サイズの料理をボーイさんが運んでくれるスタイルをそう呼ぶのだそうで、料理を口に放り込むと同時にボーイさんが差し出す入れ物に空いたクシなどを返す仕組みになっています。但しクシやスプーンがついていないカナッペもあります。 イベリコ豚のソテーを期待していた我が家の女性たちはちとガッカリかもしれませんが、ともかくイベリコのカケラが載った前菜もありました。 スペインのイベリコ豚にはベジョータとセボがあってベジョータはドングリを餌にしているとか。 私などは前菜とシャンペンだけで、もうお腹いっぱいという感じです。 メインダイニングルームに移って正餐 飲み物は「バベットの晩餐会」みたいにスペインのAmontillado(アモンティリャード)やブルゴーニュのClos Vougeot(クロヴージョ)ではないでしょうが、お魚料理には白ワイン、お肉には赤ワインです。私は葡萄酒は赤玉ポートワヰンくらいしか知りません。あとは飲んだことはないですが電氣ブランとか。(な~んてネ) 「バベットの晩餐会」みたいにウズラのパイ焼き石棺風や海がめのスープこそは供されませんでしたが、、まさに至福&満腹のひと時を過ごしました。 披露宴には音楽をお稽古していた母の知り合いのピアニストの方をお願いしてあり演奏をして頂きました。 その合間にはジャズを流して欲しいと花嫁&花婿から頼まれていたのでkoukinobaabaのiPodでBGM用のプレイリストを作って持参しました。 最初は静かな曲を選んだCDを作成したのですが「こんなのでは頼んだ意味がないっ!」と却下されたので、それではと遠慮なくと好きな曲ばかりを取り入れました。つまり、ビバップの流れる披露宴で御座います。 ここで食後の運動!ではありません。小笠原伯爵邸の中庭に移ってケーキカット! いや、カットしちゃ縁起が悪いからケーキ入刀といいます。 続いてウェディングブーケ投げ!私が庭に下りずにデッキで参観していたのでブーケはゲット出来ませんでした。(あたりまえ!) ラウンジので方で花嫁の妹さんご夫妻のクラシックピアノとトロンボーンとのデュエット演奏を拝聴しながらデザート&お飲み物を頂きましたが、当然ウエディングケーキのお裾分けもありました。 最期に定番の両親に花束贈呈ですが、私が見えなくなるほど大きなカサブランカの花束を貰いました。 ありがとう!ありがとう! この後、花嫁と花婿を囲んで六本木のサルサ・クラブで二次会だそうです。こう君も「行きたーい!」と駄々をこねていましたが、幼児と年寄りは置いてけぼりです。 さて、今回の披露宴で特筆すべきことは、女優さんより綺麗な花嫁さんは別にして、先月100歳を迎えられた花嫁側のおばあさま(祖母)が参列して下さったことです。始終にこやかで楽しんでいらしたようなので大変感激致しました。私の母もあやかってもらいたいです。長生きしてね。 ☆ 会食のメニューの詳細はこちら ちなみに小笠原伯爵邸では時折イベントが開催されているもようです。 2010年の晩秋に第3回「スペイン 食とワインの旅」ランチタイムのワイン会が開催されましが、最新では2011年2月21日午後7時に予定されている「銘醸ワインの夕べ」とめいうった響宴で、参会費はお一人さま18000円だそうです。 注!「バベットの晩餐会」は私が先日再度観たヨダレの出る昔の映画です。
by koukinobaaba
| 2007-05-21 15:20
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