戦後盛んだった少女雑誌の挿絵は「昔乙女」のみならず、現代のモガにもレトロだと人気を博しているようです。
以前にも記事にしたように、私の好きな挿絵画家は古くは高畠華宵、そして藤井千秋や松本かつぢなどなど大勢おりますが、勝山ひろし画伯は写実派の叙情画家としては第一人者と思っています。 時代劇画では岩田専太郎や志村立美や堂昌一などが有名です。 大分前のことですが、2003年(平成15年)の10月に高畠華宵のコレクションで名高い弥生美術館で、「夢とあこがれの宝箱 昭和20〜30年代の少女雑誌展」が開催されました。 それと時同じくして河出書房新社から「乙女のロマンス手帖」が発行されましたが、編纂者は弥生美術館の学芸員の方だそうで、その挿絵は勝山ひろし画伯です。 昭和20年代から小学館の学童雑誌や「少女」、「少女の友」などの表紙や挿絵で一世を風びした画家「勝山ひろし」画伯は昭和50年頃まで現役で活躍されていたようです。 1949年(昭和24年)から光文社から発行された雑誌「少女」の1954年(昭和29年)に出版された本体の付録として、当時は毎月ではなかったかもしれませんが、かなりの数で単行本がついてきました。 こちらのほうが楽しみだったこともありましたが、色摺りの美麗表紙絵のみが勝山ひろしで本文の挿絵は別の画家ということが多かったようです。。 吉屋信子原作で小糸のぶ著作の「あかい風車」、「ふたりの女王」、「あや子とかず子」などの少女小説名作全集の挿絵は勝山ひろし画伯でした。 表紙は一応ハードカバーで美しい色刷りですが中はすえた匂いのするわら半紙のような粗悪紙でした。 少女版パルプフィクション! くだん書房(勝山ひろしで検索して雑誌「少女」の欄で赤文字をクリックすると「泣くな白鳥」、その下「バラが泣いてる!」の3画像が観られる) 下記のリンクはいつまであるかはわかりませんが今ならたくさんの画像が見られる「勝山ひろし傑作画集」http://supekuri.shop-pro.jp/?pid=41508711 昭和29年の『少女』に掲載された少女小説『あの道この道』の勝山ひろし画の表紙がHugo Strikes Back!ブログに載っています。 こちらのブログは「お宝」画像満載! 吉屋信子女史の若かりし日の貴重なる写真もあります。 こちらの「女の子のグッズ」サイトでは昭和30年6月少女ブック付録の少女ブック付録 絵はがき集で勝山ひろしの画像が観られます。 これら勝山画伯の絵を観ていたら、何だか「きいちのぬりえ(フジヲこと蔦谷喜一)」を思い出しました。 これまた懐かしい! 以前復刻版の本を購入しました。 ☆きいちのぬりえ展 きいちのぬりえは荒川の「ぬりえ美術館」で観られますよ。 懐かしい雑誌や書籍の画像がたくさん置いてある少女小説と抒情挿絵 蕗谷虹児画伯の花嫁人形! 西条八十!・・・・ 中学生になる頃には「少女」から「ジュニアそれいゆ」に移行したので、その後の少女雑誌の経過は分かりませんが、小学生時代はロマンチックな夢を観させて頂きました。 乙女のロマンス手帖 ※この書籍の表紙絵は塗り絵みたいですし、ウエブ上で見つかる勝山ひろし画伯が描かれた画像は子供っぽいものが多いですが、少女雑誌の挿絵はもっと美しかったです。 当時の「少女」は付録として女の子が喜びそうな色々なグッズが付いてきましたが、私は表紙が多色刷りハードカバーの少女小説名作全集が楽しみでした。(中身は饐えた匂いのわら半紙) 吉屋信子の原作を小糸のぶが少女向けに書き直した「あかい風車」、佐藤紅緑原作の「あや子とかず子」「毬の行方」とか・・・ わたしのきいち―ぬりえ作家、蔦谷喜一の世界 1985年のTV連ドラ「乳姉妹(ちきょうだい)」と後の2005年の昼ドラの「冬の輪舞」のオリジナル あの道この道
by koukinobaaba
| 2005-10-07 18:59
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