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ジャンプカット手法 Jump Cuts

ジャンプ・カット手法はジャン・リュック・ゴダールの映画「勝手にしやがれ」(1959年)で使われたテンポを強調する編集技法の一種です。 これは画面の連続性を無視してカットを繋ぎ合わせ、画面が跳ぶようなコマ送りをすることです。 当時は上演時間短縮の為の苦肉の策だったそうですが以後ゴダール映画の特色となりました。 プロデューサーからフィルムをカットするように強要されたゴダールは怒って売り物にならないようにしてやるっとばかりに滅多クソに切り刻んだそうです。 それが独創的と言われ、世界の映画史上にも残るこの名作となり、常にヌーベルヴァーグの代表として研究されているんです。 それ以降はどんどんエスカレートして、どんどんゴダールになっていったのです。

ゴダールにとって何がこの映画においてジャンプカット手法を使った動機なのかについての参考(英語)
ゴダールの勝手にしやがれでのジャンプカット手法について大変詳しく述べられています。


Alfred Hitchcock(ヒッチコック)の「The Man Who Knew Too Much(知りすぎていた男)」(1956年)のオリジナルはイギリス時代の「The Man Who Knew Too Much (暗殺者の家)」(1934年)だそうですが、そのなかでこのジャンプ・カット手法を始めて使ったそうです。 その後も観客の意表をつくために良く導入していたそうです。 なんたってヒッチコックですから、単にカットが詰まるだけじゃありません。 カットの継ぎ目にとんでもないものが挟まっているのです。  What a shocker!

☆Audio-Visual Triviaの勝手にしやがれ
by koukinobaaba | 2005-08-25 15:53 | 面白記事
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