ジョン・ウィリー(1902年-1962年)は本名をJohn Alexander Scott Couttsというシンガポール生まれのカメラマンでアーティスト(絵描き)で作家としてアメリカで活動しました。
自分が編集者だった「Bizarre」の表紙を飾ったSMフェチとして特殊な分野で知られる人物です。 特殊とは? Bizarre by John Willie エロティックなポルノとは違って裸やセックスを入れないフェティッシュとかボンデージのたぐいです。 絵画を会得したジョン・ウィリーが主宰した「Bizarre(ビザール) 」というその手の本は1946年から1959年まで発行されたそうですが、ジョン・ウィリーがイギリスに戻った後「ビザール」を引き継いだという同類のカメラマンの Irvin Klaw(アービング・クロウ)やアメリカン・ビザール・コミック(SMコミック)画家のEric Stanton(エリック ・スタントン)やEneg(エネグ、もしくはEugene "Gene" Bilbrew)などを排出しました。 おなじくアメリカで1930年代にChic Young(チック・ヤング)が書いた連載コミックの「Blondie(ブロンディ)」がありましたが、ブロンディの容姿がまさにジョン・ウィリーが描いた女性の原型ではないかと思いました。 この画風はアメリカンコミックスにおいて女性を描く上でさらなる典型となったかもしれません。 ☆ジョン・ウィリーのアートと「ビザール」の表紙絵が見られるJohn Willie - Old Hollywood Glamour Sweet Gwendoline by John Willie ジョン・ウィリーが書いたコミック(劇画)の「Sweet Gwendoline」シリーズは特に有名で1984年にこれを下敷きにした「Gwendoline(ゴールド・パピヨン)」が映画化されました。 監督したのは「Emmanuelle(エマニエル夫人)」のJust Jaeckin(ジュスト・ジャカン)で、「L'eau A La Bouche(唇によだれ)」のBernadette Lafont(ベルナデット・ラフォン)が邪悪なボンデージ女王を演じています。 Adventures of Sweet Gwendoline (グウェンドリンの冒険) The Perils of Gwendoline in the Land of the Yik-Yak (ゴールド・パピヨン) 日本でも戦後のドサクサ時代に男性を対象にエログロをテーマにしたカストリ誌と呼ばれた風俗雑誌が何種類も出版されましたが特にSMを扱った雑誌には「奇譚クラブ」がありました。 「裏窓」はさほど猟奇でもなかったですがエロ本のなかに「ビザール」という雑誌もあったような。。。 いづれにせよ、縛り上げたり鞭打つ対象は若くて奇麗な女でなくては絵になりません。 婆さんじゃ醜悪なだけ。 最近知ったのは2002年に山崎努が主演した崔洋一監督の「刑務所の中」の原作を書いた元祖梅図かずおのような花輪和一というコミック作家で初期(70年代)の作品には昭和のカストリ雑誌を模した猟奇的な挿絵などがあるそうです。 Tweet
by koukinobaaba
| 2012-01-30 14:39
| アニメ & コミック
|
カレンダー
記事ランキング
以前の記事
検索
|
ファン申請 |
||