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ティム・ハーディン Tim Hardin

Timothy James "Tim" Hardin (1941 – 1980)
ティム・ハーディンは”If I Were a Carpenter”の大ヒットで知られるオレゴン州出身のフォーク・シンガーでソングライターです。

最初はグリニッッチヴィレッジあたりでフォークシンガーとしての音楽活動を始めたティム・ハーディンは1963年にボストンで後に”Day Dream(デイドリーム)”がヒットしたThe Lovin' Spoonful(ラヴィン・スプーンフル)のプロデューサーとなったErik Jacobsen(エリック・ジェイコブセン)に見出されコロンビア・レコードと契約したそうですがレコーディングしないままにニューヨークに行き1966年にVerve Forecast レーベルから初レコード「Tim Hardin 1」をリリースしました。(Reason To BelieveやMisty Rosesなどを収録) 続いて翌年の1967年には「Tim Hardin 2 」をリリースしましたが、このレコードにティム・ハーディンが作曲した”If I Were a Carpenter(僕が大工だったなら)”が収録されていました。 有名なティム・ハーディンのバージョンは1969年のウッドストックでのライヴだそうです。

Tim Hardin - If I Were A Carpenter (original) - YouTube

Tim Hardin Vol.1 & 2
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試聴はTim Hardin 1 / Tim Hardin 2 - Amazon.com


”If I Were a Carpenter”はフォーク歌手のJoan Baez(ジョーン・バエズ)はもとよりカントリーのJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ)にまでと多くのミュージシャンにカバーされましたが、なんといっても1973年にBobby Darin(ボビー・ダーリン)のバージョンがヒットしてソングライターとしてのティム・ハーディンの名が知られるようになりました。 持病の心臓疾患が災いして1973年に37歳で亡くなったボビーにとってもこの曲が最後のヒット曲となったのです。
ティム・ハーディンが作曲して歌った”If I Were a Carpenter”の他にも”Reason To Believe”や”It'll Never Happen Again”など他のミュージシャンがカバーして有名な曲があるのですが不思議なことにティム・ハーディンが歌ったオリジナル・バージョンは影が薄いのです。

それというのもティム・ハーディンが18歳で海兵隊に志願してヴェトナムに行った時に覚えたというヘロインが音楽人生を短くしたのです。
当時のフォークやロックのミュージシャンたちが常習していたマリファナではなくジャズ・ミュージシャンと関わったティム・ハーディンはヘロインに溺れ、ステージ上でのトラブルや常軌を逸した行動が災いして愛する妻子との別離に至ったのです。
1972年、現実逃避するかのようにティム・ハーディンは人気のあったイギリスで音楽活動を続けることとなり、アルバムも吹き込みました。 アメリカに戻ってもさらに苦しんだ39歳のヘロイン中毒者”ティム・ハーディン”は1980年に薬物過剰摂取により命を縮めたのでした。 たった14年の音楽活動でした。



by koukinobaaba | 2011-02-22 15:45 | 音楽
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