私が好きな曲のなかにセンチメンタルなメロディの”Born To Be Blue(ボーン・トゥ・ビー・ブルー)”があります。
この曲はThe Christmas Song(ザ・クリスマス・ソング)で有名なMel Tormé(メル・トーメ)とRobert Wells(ロバート・ウエルズ)のコンビが1946年に作ったバラードの名曲でメル・トーメ自身が歌っています。 「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」の歌詞はBorn to Be Blue Lyrics by Mel Torme - CD Universe ジャズメンに愛された”Born To Be Blue”の演奏はトランペットだとフレディ・ハバードやClifford Brown(クリフォード・ブラウン)、Chet Baker(チェット・ベイカー)ならトラペット演奏に歌も入れてます。 テナーサックスならStan Getz(スタン・ゲッツ)やIke Quebec(アイク・ケベック)、ギターなら人気のGrant Green(グラント・グリーン)やWes Montgomery(ウエス・モンゴメリー)、ピアノではWynton Kelly(ウィントン・ケリー)やBobby Timmons(ボビー・ティモンズ)などのバージョンもあっていずれも甲乙付け難い。 それでも、やはりFreddie Hubbard(フレディ・ハバード 1938年 - 2008年)が演奏したバージョンで虫の鳴くようなBuck Clark(バック・クラーク)のパーカッションのイントロは魅力的。 Clifford Brown(クリフォード・ブラウン)やLee Morgan(リー・モーガン)に影響を受けたというフレディ・ハバードは60年代初めから1966年まで共演したArt Blakey's Jazz Messengers(アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)とのセッションで知られるようになりその後も1960年代を通して活躍したにバップ・トランペッターです。1970年には自社レーベルで録音したLPが好評を博したそうです。1980年代にはJoe Hendersonともツアーをしたとかですが、1990年にはドラムのElvin Jones(エルヴィン・ジョーンズ)やベースのRon Carter(ロン・カーター)などと共に来日しています。 フレディ・ハバードは1960年のブルーノート録音から70歳で亡くなる2008年の「On The Real Side (70th Birthday Celebration)」まで60枚ほどのLPレコードをリリースしたそうです。 なかでも60年代半ばに録音した「Red Clay」は人気がある1枚だそうです。エレキとアコースティックの融合とされるアルバムにはテナーサックスに電子ピアノにHerbie Hancock、ベースがRon Carterでドラムが Lenny Whiteです。 フレディ・ハバードが演奏する”Born To Be Blue”を収録したアルバムの「Born To Be Blue」のオリジナルは1982年にPabloレーベルから発表されました。 同アルバムは1992年にはFantasy Recordsから、1981年にはOjc(Fantasy)からリリースされています。 ※Ojc とはOriginal Jazz Classics のことでFantasyレコード会社がリリースしている名盤の復刻盤のことです。 アルバムの「Born To Be Blue」はフレディ・ハバード作曲のラテン調の”Gibralter”やClifford Brownの”Joy Spring”など5曲を収録した1992年のリマスターCDです。 セクステットの演奏メンバーはテナーサックスがHarold Land、ピアノは当時の常連メンバーのBilly Childsでベースも同じくLarry Klein、ドラムもSteve Houghton、そしてラテンに不可欠なパーカッションがBuck Clark(バック・クラーク)です。 「Born To Be Blue」はフレディ・ハバードが70年代にソウル・ファンクで商業ベースに乗って批判された後、原点に返った時期のハードバップ・アルバムだそうです。 Grant Green - Born To Be Blue - YouTube Chet Baker - Born to Be Blue - YouTube Tweet
by koukinobaaba
| 2008-12-09 19:30
| 音楽
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