アメリカの商業デザイナーで映画のポスターのイラストをたくさん手掛けて有名なロバート・ピーク(1927 – 1992)の作品はそれとは知らずに目にしたことはあるはずです。
デンバー出身でカンサス育ちのデザイナーであるロバート・ピークは正確にはRobert "Bob" M. PeakなのでBOB PEAK(ボブ・ピーク)とも表記されています。 Robert Peake(ロバート・ピーク)という16世紀の英国王室御用達の同名の画家もいるのでちょっと紛らわしいのですが名前のスペリングはピークの後に”E”が付いていますし、その作品を見ればすぐに違うと分かります。 ボブ・ピークの線画ではビアズレーにも似ているし、クロッキーを見る限りでは私がかって師事を受けたた日本のファッション・イラストレーターの長沢節の画風に似ています。 よって一貫してそれと分かるほどではないのですが、これぞ古き良き時代のアメリカ!と50s(フィフティーズ)を代表する懐かしい画風で私にはお気に入りの画家の一人となっています。 初期のボブ・ピークの作品はしばしば広告やTime magazine(jタイム)などの雑誌のガバーに使用されました。 ニューヨークで注目を集めた1955年のOld Hickory Bourbon Whiskeyのポスター Vintage Old Hickory Bourbon Whiskey - gallerynucleus.com 1957年に手掛けたコカコーラのポスター Coke/ Coca-Cola Advertisements of the 1950s - vintageadbrowser.com (一番下の画像) ボブ・ピークが1961年から映画会社のユナイテッド・アーティスツ(The United Artists)で最初に手掛けた映画ポスターは「West Side Story(ウエスト・サイド物語)」でした。 ナタリー・ウッドが主演した映画「ウエスト・サイド物語」についてはAudio-Visual Trivia内のウエスト・サイド物語 West Side Story (1961) ボブ・ピークの赤を基調とした映画ポスターは上記のサウンドトラックCDのカバー画像として使用されています。 上記以外にも大者デザイナーで、1967年の「Bonnie and Clyde(俺たちには明日はない)」など1970年代と1980年代にたくさんの映画ポスターを製作したなBill Gold(ビル・ゴールド)と組んで製作したポスターには1964年の「My Fair Lady(マイフェアレデイ)」 、1967年の「Camelot(キャメロット)」、1970年代の「Star Trek(スタートレック)」、1977年の「007, The Spy Who Loved Me(007/私を愛したスパイ)」、1978年の「 Superman(スーパーマン)」、1979年の「Apocalypse Now(地獄の黙示録)」、1979年の「Hair(ヘアー)」などたくさんあります。 VISION:ロバート・ピーク作品集 日本で出版されたロバート・ピーク(ボブ・ピーク)の幻の作品集としてはかっての私の母校の一つでもある東京デザイナー学院が1985年にボブ・ピークを招いて講演を行った記念の「VISION:ロバート・ピーク作品集」が存在するのが非売品なので一般の目にふれることはなさそうです。 2003年発売の「A Century of Movie Posters: From Silent to Art House(Emily King著 ISBN-10: 0764155997)」や「Picture Show: Classic Movie Posters from the TCM Archives (Paperback ISBN-10: 0811841545)」などにボブ・ピークの作品が何点か載っているらしいです。(未見) ☆映画「My Fair Lady」などの映画ポスターやタバコのMarlboroの広告ポスターなどが見られるBob Peak (1928 - 1992) - AmericanArtArchives.com Tweet
by koukinobaaba
| 2010-05-29 14:20
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