先日のこと、私の母が家の鍵を付けた小銭入れをタクシーに忘れてきました。
まあ、母は年だから仕方ありません。 すぐにタクシー会社や交番に届けを出したのですが、そうこうしているうちに財布が届けられたという電話が入りました。 財布に母の行きつけの病院の診察券が入れてあったのでそのタクシーの運転手さんが病院まで届けてくださったのです。おまけに病院の事務局の方がわざわざ家まで歩いて持ってきて下さいました。 タクシーの運転手さんといい、病院の事務員さんといい、二重に親切をして頂いて感謝感激でした。 おまけにその小銭入れというのは私が母の日にプレゼントした舶来ものなのです。 さて、忘れ物を届けてそれが後に見つかった場合にはほったらかしにはできません。交番からタクシー会社の遺失物係りまでちゃんと連絡しなくてはならないのです。ともかく一日大騒動でした。 そして、昨日のこと。 私がタクシーに忘れ物をしたのです。 まあ、年だから仕方ありません。 うっ! 私が何を落としたかって?上着のポケットからすべり落ちたのは携帯電話でした。 タクシーに落し物なんていまだかって経験したことがなかったので、とうとうボケがきたかと少々ショックでした。落としたのはタクシーに決まっているので、ともかく家に帰ってからタクシーの遺失物係りにでも電話しようと思いましたが、家に到着したとたんに母から電話がありました。 「あったわよ!携帯!」 話を聞くと、私たちが乗ったタクシーの運転手さんが気付いてくれたそうです。で、どの番号に連絡すれば良いかと思案中のところへ母から電話が入ったのだそうです。母は私の自宅にかけるつもりが落としたといっているその携帯電話にしていたのです。 まあ、年だからねぇ。 ですがこれが功を奏したのです。 運転手さんは私たち母子の漫談が面白かったので印象に残り、家を覚えていたそうです。よって仕事帰りに家までわざわざ届けて下さいました。規則では一応警察に届けないといけないそうですが。 うむ、おもろいことは いいことだ! 昔のタクシー運転手さんは怖い方がけっこういましたが、最近は大変上品になってきました。タクシー運転手になる人種が違ったのでしょうか。女性ドライバーもいらっしゃる今日この頃ですしね。 運転手さんは不況でサッパリだとぼやいていましたが、それでも自分の時間を割いて忘れ物を届けて下さるなんて、この不況の世の中もまんざら捨てたもんじゃありません。 忘れ物を届けてくださったタクシー運転手さん、ありがとうございます! 嬉しさのあまり、運転手さんのお名前もタクシー会社の名前も確認してません。せめてその場で何がしかのガソリン代を渡すべきでした。大変申し訳なく思っています。
by koukinobaaba
| 2009-04-09 23:30
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