2012年 03月 10日 ( 1 )

エディ“ロックジョウ”デイヴィス Eddie "Lockjaw" Davis

エディ“ロックジョウ”デイヴィス(1922 – 1986)はCootie Williams(クーティ・ウィリアムス)、Lucky Millinder(ラッキー・ミリンダー)、Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)、Count Basie(カウント・ベイシー)の楽団で1952年から演奏し、50年代から60年代初めまで大いに活躍したニューヨーク出身のテナーサックス奏者です。
エディ・ロックジョウ・デイビスはIllinois Jacquet (イリノイ・ジャケー)やArnett Cobb(アーネット・コブ)やBuddy Tate( バディ テイト)などのようにテキサステナーの一人とも呼ばれたそうですが、60年代にはテキサステナーの奏法をロックやポップスに取り入れたKing Curtis(キング・カーティス)がいます。
エディ“ロックジョウ”デイヴィスはBen Webster(ベン・ウェブスター)風なガットバケットというスタイルでR&Bからビバップと演奏しましたが、エディ・デイヴィスのニックネームがなぜロックジョーかというと、初期のセッションで録音した自作の曲”Lockjaw”から付けられたとか、私にはよく分かりませんがテナーサックスをガッチリくわえる演奏スタイルからとか云われています。
Lockjaw”という曲はアルバム「Eddie "Lockjaw" Davis 1946-1947」に収録されています。

Eddie Lockjaw Davis with "Big" Sid Catlett's band - Just A Riff (1945) - YouTube
Eddie Lockjaw Davis with Count Basie - Cherokee - YouTube

エディ“ロックジョウ”デイヴィスの音楽ジャンルとしてはEddie Davis and His Beboppersとして1940年代にR&Bやスィングジャズ、その後はバップ、ハードバップ、ラテンジャズやソウルジャズで活躍しました。
コンピレーション・アルバムの「Savoy First Steps」から1946年にトランぺッターのFats Navarro(ファッツ・ナヴァロ)をフィーチャーしたエディ・デイヴィス楽団の初期のアドリヴ演奏が試聴できるEddie Davis & His Beboppers - Calling Dr. Jazz (First Steps) - Amazon.co.jp (MP3 Download)

50年代にはSonny Stitt(ソニー・スティット)と、1960年代初期からはJohnny Griffin(ジョニー・グリフィン)とクィンテットを組んだり、アルバムを何枚もレコーディングしました。
サイドマンとしては1961年のPrestigeの「Night Hawk」などでColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)の録音に参加してテナーバトルを繰り広げています。

そのエディ・ロックジョウ・デイビスが1960年にピアニストのShirley Scott(シャーリー・スコット)とPrestigeから「Eddie Lockjaw Davis / Prestige Profiles 10」(7 inch 45 rpm)としてリリースされた”The Christmas Song”の演奏が素晴らしい。(シングルのB面は"Santa Claus Is Coming To Town")
1991年にクリスマス用にLPレコードがりりースされましたが、現在入手可能なCDの試聴は「The Prestige Christmas Collection - artistdirect.com」です。
「The Prestige Christmas Collection」に収録されている”The Christmas Song”はエディ・ロックジョウ・デイビスの他、Dexter Gordon(デクスター・ゴードン)とGene Ammons(ジーン・アモンズ)が演奏しています。
クリスマスの定番曲のひとつである”The Christmas Song(ザ・クリスマス・ソング)”についてはThe Christmas Song - Audio-Visual Triviaを参照。
テナーマンのジーン・アモンズについてはGene Ammons- Audio-Visual Triviaを参照。
Eddie Lockjaw Davis - The Christmas Song - Grooveshark


えーっ、なにこれ、やだ。
Lockjaw Oh Gee! Live in Manchester (1967)
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試聴はEddie "Lockjaw" Davis - Oh Gee: Live In Manchester 1967 - CD Universe
画像はオリジナルは1967年という2001年の2枚組CDで、On Green Dolphin Street、 Moonlight In Vermont、The Shadow Of Your Smile、West Coast Blues、Speak Lowなどのジャズのスタンダードを含む全16曲を収録しています。(ASIN: B000065V5W)
Eddie "Lockjaw" Davis - Oh Gee! - Amazon.com (MP3 Download)

Very Saxy
1959年にエディ“ロックジョウ”デイヴィスのカルテットがPrestigeで録音した「ヴェリー・サクシー 」での演奏メンバーはハモンドオルガンのシャーリー・スコット、ベースの George Duvivier(ジョージ・デュヴィヴィエ)、ドラムのArthur Edgehill(アーサー・エッジヒル)でしたが、ゲストがなんとバディ・テイト、コールマン・ホーキンス、アーネット・コブというテキサステナーだからもうたまりません。
Eddie "Lockjaw" Davis - Lester Leaps In - YouTube

Trane Whistle by Eddie "Lockjaw" Davis
1960年にPrestigeからリリースされたエディ“ロックジョウ”デイヴィスのリーダー・アルバム「トレーン・ホイッスル」(ASIN: B000000YNP)で、スウィング・ビッグバンド風なアルバム・タイトル曲の”Trane Whistle”をはじめ、美しいバラードの”You Are Too Beautiful”やクールなモダンジャズの”Stolen Moment”など6曲を収録しています。 演奏メンバーはテナーサックスのエディ“ロックジョウ”デイヴィスはもちろん、トランペットのClark TerryやEric Dolphy(エリック・ドルフィー)、サックスのOliver Nelson(オリヴァー・ネルソン)や ドラムのRoy Haynes(ロイ・ヘインズ)など総勢14名です。
収録曲の”Stolen Moment”はビバップのOliver Nelson(オリヴァー・ネルソン)が作曲してジャズメンが好んで取り上げていますが、邦題が「かわいた唇」と付けられています。
Stolen Moments アンリ・ド・パリ楽団
Eddie "Lockjaw" Davis - Stolen Moments - YouTube

上記以外にもエディ“ロックジョウ”デイヴィスは1960年に「Battle Stations」で、1961年に「Live At Minton's Playhouse - Complete Recordings」、又1962年には「Pisces」でとJohnny Griffin(ジョニー・グリフィン)と何度も録音、1975年に「The Tenor Giants Featuring Oscar Peterson, (with Zoot Sims)」でピアニストのOscar Peterson(オスカー・ピーターソン)と、「Eddie Lockjaw Davis & Sonny Stitt」でアルトサックスのSonny Stitt(ソニー・スティット)等と共演しています。
Eddie "Lockjaw" Davis with Johnny Griffin - Bewitched, Bothered & Bewildered (Pisces) - YouTube


Eddie "Lockjaw" Davis - Aging
エディ“ロックジョウ”デイヴィスの曲は滅多にサウンドトラックに使用されていませんがドキュメンタリー映画の「Bill Cosby: 49 」のエンディング・ロールではオープニングで流れるテーマ曲”Kiss Me”を作ったBill Cosby & Stu Gardner(スチュ・ガードナー)のコンビによるトークショーのテーマにふさわしい”Aging”が流れます。 ステュ・ガードナーはビル・コスビーのビデオの音楽を手がけたプロデューサーでキ−ボード奏者(ピアノ)です。 エンディングのこの曲は1985年から亡くなるまで「The Bill Cosby Show」の台本を手がけた放送作家で、リバティ・レコードでジャズ・アルバムもリリースし、ビル・コスビーとツアーもしたというMarcis Hemphillに捧げる曲だそうです。 ピアニストのTommy Fanagan(トミー・フラナガン)やドラマーのGrady Tate(グラディ・テイト)等と共にエディ“ロックジョウ”デイヴィスがクレジットされています。
このショーのタイトルに49とあるのは年齢のことで、マルチ・コメディアンのBill Cosby(ビル・コスビー)が1987年のワンマン・コンサートでじきに50歳にならんとする中年男の嘆きをしゃべくるビデオです。
ちなみにこのビル・コスビーのトークショーVHSビデオは輸入版で新品だと1万7000円という値が付けられています。(ASIN: 6300986608)
ビル・コスビーは60年代からアルバムをリリースしていますが、Bill Cosby & Stu Gardner(ビル・コスビーとスチュ・ガードナー)のコンビは1976年にギタリストとしてWah Wah Watson(ワー・ワー・ワトソン)を加えた13人メンバーで「Bill Cosby Is Not Himself These Days」というミュージカル・コメディのアルバムをリリースしています。 作曲はピアノを担当しているステュ・ガードナーでボーカルはもちろんビル・コスビー。


追記
☆ この記事を書いた後にビル・クロスビーのビデオをTweetしたところファンサイトからkoukinobaaba(Audio-Visual Trivia)をフォローされました。 が、すぐにフォロー返しをしなかったので取り消されました。 けっ! チッ!
☆ そして、残念なことに2014年、ゼリーのコマーシャルで理想の父親を演出した偉大なるビル・コスビー氏(77歳)がテレビ番組の「The Cosby Show(コスビー・ショー)」で好評を博しミスター・ワンダフルと呼ばれた過去(1980年代)に薬物暴行歴があったと犠牲者という四人の女性たちから暴露されたことでコスビー・ショーや他のトークショーへの参加が延期になっているそうです。 この騒動はライバルあたりからのやらせ?





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by koukinobaaba | 2012-03-10 19:43 | 音楽