ジョニー・グリフィン Johnny Griffin

今年の7月にフランスで80歳で亡くなったジョニー・グリフィン(1928 - 2008))はシカゴ出身のハードバップのジャズテナー奏者です。
ビバッパーのジョニー・グリフィンはアップテンポの早吹きのアドリブ演奏が大変素晴らしかったので、小さいながら”Little Giant”というニックネームが付けられました。

高校生の時にシカゴブルースのT・ボーン・ウォーカー(T-Bone Walker)と共演したことがあるというジョニー・グリフィンが高校卒業後にライオネル・ハンプトン楽団(Lionel Hampton band)に参加した時にはアルトサックスを担当していたらいです。テナーサックスを吹くことはライオネル・ハンプトンに勧められ1945年の吹き込みメンバーになっています。その後はライオネル・ハンプトン楽団の先輩テナーマンのアーネット・コブ(Arnett Cobb)が率いるR&Bバンドに参加してバリトンサックスも吹いたことがあるそうですし、1958年にはセロニアス・モンク・カルテット(Thelonious Monk Quartet)でテナーサックスを担当しました。

1957年にはアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)にも短期間参加した他、1958年にジョニー・グリフィンが作曲した”Blues for Dracula(ブルース・フォー・ドラキュラ )”をタイトルとしたフィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones)のRiversideアルバムでナット・アダレイ(Nat Adderley)と、1978年に「A Little New York Midtown Music」でナット・アダレイ・クインテットとレコーディングしています。

Blues for Dracula by Johnny Griffin
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ホラー映画好きのドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズがBela Lugosi(ベラ・ルゴシ)の物真似をしているジョニー・グリフィン作曲の愉快な「ブルース・フォー・ドラキュラ」RiversideのLPバージョンが聴けるwfmuラジオのプレイリスト
Playlist for Marty McSorley - October 29, 2008(Listen to this show: RealAudioをクリック、クリップポジションを1:07:14に移動)

ジョニー・グリフィンの1956年の初アルバム「Introducing Johnny Griffin」はメンバーが ピアノにウィントン・ケリー(Wynton Kelly)、ベースにカーリー・ラッセル(Curly Russell) 、ドラムにマックス・ローチ(Max Roach)で、この他にも1957年にはジョン・コルトレーン(John Coltrane)とハンク・モブレイ(Hank Mobley)と一緒に「A Blowing Session」など何枚かをBlue Noteからリリースしています。

ソニー・ロリンズと並び称されるジョニー・グリフィンでしたが、種々の問題を抱えて1950年代後期にはフランスに移住してしまい、終生フランスの静かな片田舎に住んでいましたが、アメリカには公演やレコーディングで帰国していたそうです。今年亡くなったのもその家だったそうですが、原因は公表されていません。


Johnny Griffin Blues For Gonzi in 1970s - YouTube
(Ronnie Mathews, Ray Drummond, and Kenny Washington)
Johnny Griffin Art Taylor Qualtet 1960's - YouTube
Johnny Griffin - Hush-A-Bye (1967)- YouTube
(Kenny Drew, Nils Henning Orsted Pederson, andAlbert Heath)
※ジョニー・グリフィンが演奏したHush-A-ByeについてはAudio-Visual Trivia内のハッシャバイ Hush A Bye

The Little Giant
LP cover designed by Paul Bacon
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試聴はThe Little Giant - cdUniverse

私が始めてジョニー・グリフィンの演奏を聴いたのが1961年にリリースされたLookin' At Monk!: Playing The Music Of Thelonious Monk」(セロニアス・モンク・トリビュート)に収録されていた豪快なブローで”Stickball (I Mean You)”でした。 テナーマンのエディ・ロックジョー・デイヴィス(Eddie "Lockjaw" Davis)との2ホーンセッションアルバムで、他のメンバーはピアノがジュニア・マンス(Junior Mance)、ベースがラリー・ゲイルス(Larry Gales)でドラムがベン・ライリー(Ben Riley)です。 ジョニー・グリフィンの素晴らしい”'Round Midnight”、”Epistrophy”、”Well, You Needn't”も聴けます。
※試聴はLookin' At Monk! - CD Universe

エディ・ロックジョー・デイヴィス(Eddie "Lockjaw" Davis)というなら、1960年にPrestige(7 inch 45 rpm)で録音した「Eddie Lockjaw Davis / Prestige Profiles 10」のA面がでB面がSanta Claus Is Coming To Townが素晴らしいのですが、それらとエディ・ロックジョー・デイヴィス、Dexter Gordon(デクスター・ゴードン)、Gene Ammons(ジーン・アモンズ)という3大テナーマンがそれぞれのバージョンで演奏する”The Christmas Song”がすごい!
試聴はThe Prestige Christmas Collection: The Christmas Song - ArtistDirect.com
今、エディ・ロックジョー・デイヴィスの”Goin' To The Meetin'”を聴いているところ。このアルバムもスゴイ!

※訪問者のヒロヤスさんから教えて頂いたのですが、ジョニー・グリフィンと エディ・ロックジョー・デイヴィスの共演盤ではオリジナル録音が1961年というPrestigeライヴ盤の「Live at Minton's」も素晴らしいそうです。
試聴はLive At Minton's - CD Universe

☆英語ですがジョニー・グリフィンの訃報記事はJohnny Griffin, 80, Jazz Saxophonist, Dies - Obituary - NY Times.com(要ログイン)



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by koukinobaaba | 2008-09-24 15:58 | 音楽
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