ボーン・ドライ Bone Dry (2007)

灼熱に焼かれ激痛が走る! 
私は絶対観ない映画。 いや、観られない映画。 日本では劇場公開されません。

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左が逃げるエディ、エディを狙うジミー
ネタバレになりますが真ん中は正体不明な男(ジミー)
Bone Dry - Making scenes & Photos

映画の題名「Bone Dry」はまさしく”干からびる”とか”水分ゼロの絶対乾燥”の意味があるそうです。
舞台となった砂漠とはデスバレーのある25000マイル(ほぼ4万キロ)の米国カリフォルニア州モハーベ国立自然保護地区でしょうか。(Ivanpah Valley, Mojave National Preserve, California)
最近アメリカ政府の保護を受けることになった地域で絶滅に瀕した砂漠の生物が見られるとか。

追うものと追われる者という二人の男の死闘を描いたサスペンス映画「ボーン・ドライ」は2007年5月のカンヌ映画祭で上映されたとか。
映画の原案者であるブレット・A・ハート(Brett A. Hart)の監督デビュー作品で、追う側のハンターをLance Henriksen(ランス・ヘンリクセン)が演じ、その標的である獲物役にはイギリス俳優のLuke Goss(ルーク・ゴス)です。

ルーク・ゴスが演じるクールでタフなシティボーイのエディは5歳の娘と妻の待つ家に帰る途中に突然自分が目に見えないハンター(襲撃者)の獲物(標的)になっていることを知るのです。カリフォルニア南部テキサスにある灼熱の照りつけるMojave Desert (モハーヴェ砂漠)で不条理にもエディにはとうてい歯が立ちそうもない敵に追い詰められるのです。



ヘンリクセンが演じる年寄りの刺客(宿敵)らしきジミーは3大神機のライフルと闇夜でも見える望遠鏡と携帯電話、もちろん砂漠を移動する小型トラックも所有しています。それらを駆使して主人公に先んじて待ち伏せし、罠をしかけて奇襲攻撃をするという異常な計画を実行するのです。目的は主人公の人間性を極限状態に追いやるため。 なぜ?
けっして葬ってはならない秘密、砂漠の墓場で葬られるのは、お前だぁ!
なぜなら、「天に唾す」!

「ボーン・ドライ」は一杯の珈琲から始まった。
映画のオープニングでは紀元前ローマの哲学者で詩人であるTitus Lucretius Carus(ティトゥス・ルクレティウス・カルス)や英国の劇作家であるWilliam Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)の言葉を引用しています。
ヒントその1
冒頭では水中(プール)を泳いでこちらにやってくる女性の顔のアップ。 それが男の顔のアップに変わった。。
これは妻子持ちの都会の若者であるエディで荒涼としたモハーヴェ砂漠を近くのガソリンスタンドの珈琲ショップで一人コーヒーを飲んでいるところ。ルーク・ゴスが演じるエディはかすれた声だけれどハンサムだから退屈しているウエイトレスが気をひこうとする。
店の前にピックアップトラックが止まる。運転席には帽子を目深にかぶった初老の男。

「もう行かないと。」と席をたつエディに、「200マイル(約300キロ)先まで何にもない砂漠で携帯電話も繋がらないから私だけが助けになるかもしれないわよ。困ったら空軍が演習している飛行機に手を振るといいわ。空軍のパイロットが時々ここに来るのよ。」とウエイトレスが親切にアドバイスした。

ヒントその2
「じゃこの先は自己責任だな。」とクールに言ったエディが立っている側には尾を振って不気味な音をたてている砂漠特有のガラガラ蛇の箱がある。

エディが出ていくのとすれ違いに別のドアからピックアップの男が店に入ってきた。どうやらウエイトレスと知り合いらしい。
エディの後を追うトラックの男は、店にあったのと同じかどうかは不明だが袋詰めのガラガラ蛇を助手席に置いている。

エディの車が止まった。トランクを開けて点検した後は生理現象。水に飢えた砂漠の赤蟻が群がってきた。
それが終わったとたんにエディは突然後頭部に拳銃を突きつけられた。
遠方から見張っていたトラックの男だ。エディはハイウェイマン(追い剥ぎ)かと思い込み、「金が欲しいのか?それとも車が欲しいのか?」と訊ねる。男は無言でエディを地面に組み伏せた。エディが男の顔を見定めようと後ろを振り返ったところを拳銃でぶちのめした。 なんで?

ここから始まる。 BONE DRY!

Bone Dry Trailer - YouTube
ルークが全裸で縛られる!トゲトゲのカクタス(サボテン)が痛い!
ちなみに全裸でサボテンに集団で縛り付けられるシーンは1998年の「The Mask of Zorro(マスク・オブ・ゾロ)」にありました。
Bone Dry - Cactus Scene - YouTube

執拗にエディを痛めつけるジミーを演じたランス・ヘンリクセンは現在は70歳になろうという渋いベテラン俳優で、30歳の時の1975年に「狼たちの午後(Dog Day Afternoon)」のMurphy(マーフィー捜査官)役でデビューしてから主にSFやアクション映画で活躍しています。 
1991年にエドガー・アラン・ポー原作の「落とし穴と振り子」の映画化で1961年の「The Pit and the Pendulum(恐怖の振子)」のリメイクで「The Pit and the Pendulum(ペンデュラム/悪魔のふりこ)」に宗教裁判所の所長トルケマダ役で主演しました。
1995年には西部劇「Dead Man(デッドマン)」でJohnny Depp(ジョニー・デップ)が演じる主人公を追う殺し屋のCole Wilson(コール)を演じています。

理由も分からず命がけの逃走を続けるエディを演じたハンサムなルーク・ゴスは2002年にブレイド2(Blade II)で日本にお目見えしています。
ルークの前身はというと、なんと1992年までは双子の兄弟でかっこいいブリティッシュバンド”Bros”の人気ヴォーカルだったのです。エネルギッシュなルーク・ゴスは歌に飽き足らず、芝居に転向し映画にも出演するようになりました。特殊メイクが気に入ったのかハンサムな風貌を隠してブレイド2の怪物や2004年のフランケンシュタイン(Frankenstein)で主演し、主にアクション映画で活躍しています。

砂漠のコーヒーショップでウエイトレスを演じたDee Wallace(ディー・ウォーレス)は1082年のE.T.(1982)でドリュー・バリモアが演じた娘にPeter Pan(ピーター・パン)を読んでやった母親のメアリーを演じたのが印象深いですがその後はテレビ出演が多い女優です。

日本公開なしでDVDが発売ですが、その価格、なんと4,935円!



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by koukinobaaba | 2007-10-29 08:32 | 映画
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