シーゲル・シュウォール・バンドを知っていますか?
最近私が毎日聴いているインターネット・ラジオのYahoo!LAUNCHcastでよく流れるブルース・バンドで、最初に聴いた曲は”When I Get The Time”です。 「シーゲル・シュウォール・バンド」は60年代に人気があったホワイト・ブルース・バンドなんです。ホワイトとは白人ということで、ブルースは黒人の専売特許だったのですが50年代以降は白人が進出してきました。 現在はホワイト全盛の感があり私が紹介しているのも殆どが若手の白人ブルースマンとなりました。 共にシカゴ出身でブルースハープやピアノの演奏や作曲もするヴォーカルのコーキー・シーゲル(Corky Siegel)とギターとヴォーカルのジム・シュウォール(Jim Schwall)が1964年に結成した学生バンドから始まりました。シュウォールはカントリー音楽でしたがシーゲルはブルースが好きでこの両方をミックスしたような音楽になったそうです。 1965年にヴァンガード・レコードと契約して初アルバムをリリースし、1967年にベースのJack Dawson(ジャック・ドウソン)が参加しました。(タイタニックのレオナルド・ディカプリオではありません。) 1969年にはブルース&フォークの音楽祭として有名なFillmore Westでも公演しています。なんといっても珍しいのはクラシックの交響楽団と共演したことでしょう。1966年のこと、指揮者の小澤征爾(Seiji Ozawa)がシーゲル・シュウォール・バンドのブルースと共演したいと望んだそうで、1968年のアルバム「Three Pieces for Blues Band and Symphony Orchestra」でアヴァンギャルド・ジャズ系のWilliam Russo (ビル・ルッソ)が作曲したブルースバンドとシンフォニーの3作品に参加しています。1977年には「Russo's Street Music, A Blues Concerto」がリリースされました。 小澤征爾が指揮するサンフランシスコ交響楽団とのアルバム「Gershwin: An American in Paris; Russo: Street Music(ガーシュウィン:パリのアメリカ人/アメリカ作品集)」にはブルース・バンドとシンフォニー・オーケストラのための3つの小品 作品50の第1部から第3部の他、「ウェスト・サイド・ストーリー」からのシンフォニック・ダンスや「パリのアメリカ人」からの交響曲など2枚デスクに全22曲を収録しています。(試聴はhttps://www.amazon.co.jp/ガーシュウィン-パリのアメリカ人-アメリカ作品集-小澤征爾/dp/B00PG3ULJQ/ref=sr_1_2?s=music&ie=UTF8&qid=1515814432&sr=1-2&keywords=シーゲル・シュウォール・バンド) シーゲル・シュウォール・バンドは1973年にベスト・アルバムカバーでグラミー賞を得た後に解散しましたが10年ほどして再結成しています。 Corky & Siegel-Schwall & Symphony (1971) - YouTube Last.fm内のThe Siegel-Schwall Bandでは一番人気の曲がGoing Back to Alabamaで次がDeja Vousですから、試聴してみて下さい。 人気アルバム一覧はこちら 私が今現在聴いたのはOtis Rush、Buddy Guy、Muddy WatersといったミュージシャンのPoison Ivy、Dust My Broom、Who Do You Loveといったクラシックブルースを収録したコンピレーション・アルバム「 Frett'n the Blues: Best of the Great Blues Guitarists 」内のシーゲル・シュウォール・バンドが演奏する”Down in the Bottom”や”Going To New York”です。 アルバムの」The Complete Vanguard Recordings And More!」に収録されている”I Like The Way You Rock”や”Mary”もいいですよ。 追記: 残念ながら2009年2月16日以降はカスタマイズしたLAUNCHcastのMYy Stationは聴けなくなりました。詳細はLAUNCHcastは終了 data-count="horizontal" data-via="koukinobaaba">Tweet
by koukinobaaba
| 2007-10-21 17:53
| 音楽
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