トランペット・ボーイ Trumpet Boy

トランペット・ボーイは1960年代に出現した謎のトランペッターです。


トランペット・ボーイの経歴はいっさい非公開で、ステージでも黒いマスクをいつも着用した謎のトランペッターだそうです。最初わたしは日本人かと思ったのですが、レコードのタイトルがフランス語であるところからフランス人なのかもしれません。1960年代にフランスで4曲入りのEP盤が何枚かリリースされています。海外のTrumpet Boyの1961年のEPレコードのツイスト曲”Wap-Dou-Wap”のB面で”Tu aimes le twist"に括弧してJOHNNY HALLYDAYの文字が見えましたがコラボ(共同作品)らしいです。

「Tout le bonheur du monde」は1959年の「Oh ! Quelle nuit」から1962年の「Viens danser le twist」までの8枚のレコードのうちでちょうど中間にリリースされたようですが、ジャケット画像は日本でリリースされた幸せよいずこ(Tout le bonheur du monde)とフランスでリリースされた「Viens danser le twist」がタイトルとレコード会社のマーク以外は同じです。
フランスのトランペット・ボーイのアルバム

日本では1992年にリリースされたコンピレーション・アルバムの「トランペット・ムード・ベスト/真夜中のブルース」の中に トランペット・ボーイが演奏する” 皆殺しの歌(Deguielo)”と”ブルース・マーチ(Blues March)”が収録されています。
おそらく1960年代に流行った曲を集めたアルバムだと思いますが、収録曲目には懐かしいアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey)の危険な関係のブルース(No Problem)をはじめ、黒い傷あとのブルース(Broken Promises)からララのテーマ(Tara's Theme)のカバーまで収録されています。
はてさて、怪傑ゾロのようなマスクを着けたトランペット・ボーイの正体はいったい誰なんでしょう。本名はFernand Verstraeteと言うトランペッターだという情報を見ましたが確証は得られていません。

b0002123_1913231.jpg

私が1960年代に手にしたレコードの解説によると、一般には演奏を聴くと、どのトランペッターか想像がつくのですが、トランペット・ボーイの場合は『千軍万馬の強者で一作ごとに神出鬼没の素晴らしいサウンド、スタイルを作り出す。。。』と解説者不明ですが面白いレビューが載っています。(ちょっと意味不明!)

レコードのA面は幸せよいずこ(Tout le bonheur du monde)です。
この曲は17世紀のイタリア・バロック音楽の作曲家であるトマゾ・アルビノーニ(Tommaso Giovanni Albinoni)の”ソナタ ト短調”の断片に基づいて1940年代にレモ・ジャゾット(Remo Giazotto)が編曲した有名な”アルビノーニのアダージョ”のテーマをスロー・ロックに編曲した哀愁タップリのトランペット曲です。

B面の夜汽車(Night Train)は良く知られたジャズのスタンダード曲をツイストにアレンジしたものです。Night Trainはテナーサックス奏者のキング・カーティス(King Curtis)の代表曲でもありますが、演奏ではオスカー・ピーターソン・トリオ(Oscar Peterson Trio)やジミー・スミス(Jimmy Smith)のバージョンがあるそうです。

ちなみに1950年代から人気があったフランス女優のブリジット・バルドーを讃えた曲、ブラジルのMiguel Gustavo(ミゲル・グスターヴォ)が作曲したその名も「Brigitte Bardot」をトランペット・ボーイも”ブリジット・バルドー・マーチ”として吹き込んでいます。
フィリップスレコード( FL-1035)でB麺はLP「El Paso Cha-Cha」にも収録されている”Trumpet Boy Blues(トランペット・ボーイ・ブルース)”です。 

曲は違いますがトランペット・ボーイがどんな演奏をしたかが分かる1961年の映像を見つけました。
Trumpet Boy - T'aimer Follement (1961) - YouTube
Trumpet Boy - Oh Monica - YouTube




[PR]
by koukinobaaba | 2009-04-14 00:51 | 音楽
<< Yahoo!メールが福岡ソフト... ウイルス感染? JS/Down... >>