ピー・ウィー・マーケット Pee Wee Marquette

ジャズクラブ”Birdland”の名司会者「ピー・ウィー・マーケット」

1920年代の中頃、多くのシカゴのジャズメンが活動の場をニューヨークに移して以来、メッカとなって新しいジャズの演奏スタイルはここで生まれてきました。 当時ファンや仲間のミュージシャンからは通称”Bird”でアルトサックスの名手と呼ばれたCharlie Parker(チャーリー・パーカー)」は”Yardbird”、後に短く”Bird”と呼ばれていました。 パーカーが演奏していたことからジャズクラブの”Birdland(バードランド)”の名が生まれたそうです。 1930年代、1940年代はブロードウエイの52番街から西にちょっと行った辺りはジャズのホットスポットだった所です。 ☆初代バードランド

1949年に開店したジャズクラブBirdlandではチャーリー・パーカーはスタープレーヤーでしたが、パーカーだけでなくCount Basie and his smokin' big band(カウント・ベイシー楽団)がレギュラー出演する他、多くのジャズの巨人達が連日演奏してきました。 そして、あのGeorge Shearing(ジョージ・シアリング)の名ライヴ「Lullaby of Birdland」が誕生するわけです。 John Coltrane(コルトレーン)もそのジャズシーンに間に合いました! 1960年代始めにバードランドの常連ジャズマンとなりました。 その他にDizzy Gillespie、Thelonious Monk、Miles Davis、Bud Powell、Stan Getz、Lester YoungそしてErroll Garnerなどなどがジャズの歴史を作ってきたのだそうです。
Count Basie and Steve Allen with Pee Wee Marquette at Birdland , NYC ( 1956 ) - YouTube (削除された)

1065年にはBirdlandは閉店しましたが90年代になって場所を変え、こちらに再オープンしました。 ☆Birdlandの料理メニュー

さあ、そこでジャズクラブBirdlandの名物司会者であるピー・ウィー・マーケット(Pee-Wee Marquette)です。 
年齢不詳ですが、ピー・ウィー・マーケットは本名をWilliam Crayton Marquetteといい、ジャズクラブBirdlandの専属MC(emcee)でした。 アラバマ生まれの小男「ピー・ウィー・マーケット」はけたたましいほどの甲高い声、独特の口調でジャズ・コンサートを盛り上げてきました。 司会の口調はまるでプロレスやボクシングのリング・アナウンサーのようです。 ピー・ウィーはバードランドに出演したバンマスにチップをせびり、もし拒否するとバンド・メンバーの紹介をする時に意地悪をしたのだそうです。
必聴! Pee Wee Marquette's Famous MCs - YouTube

ピー・ウィー・マーケットの”peewee”とはちっぽけなとか貧相なといった意味があるそうですから、チビのマーケットさんといったところでしょうか。彼を嫌う楽団員からはミゼットと呼ばれていたとか。
☆カウント・ベイシー(右)と一緒の写真はPee-Wee Marquette


プロボクシングの場内アナウンサーの選手呼び出しを思わせる名調子!

ピー・ウィー・マーケットがArt Blakey Quintetの紹介するとともに観客の熱気まで伝わるライヴ盤「A Night at Birdland with the Art Blakey Quintet Vol. 1」があります。

1954年に伝説のトランペッター「Clifford Brown 」とアルトサックスのLou Donaldsonを迎えたArt Blakey Quintetの演奏です。 他のメンバーは長年のパートナーであるピアノのHorace Silverそして天才ベーシストCurley Russellです。

これを聴くとワクワクするのです。 
Announcement by Pee Wee Marquette (Live)
試聴の1番(Amazon)

A Night at Birdland with the Art Blakey Quintet Vol. 1について詳しくかかれたサイトがあります。 
ModernJazzNavigator

そして私のお気に入りのもう1枚は1958年のArt Blakeyパリのサンジェルマンでのライブ盤 「Au Club St Germain 1958」 です。 Moanin' With Hazel が収録されていますが詳しくはAudio-Visual Trivia for Movie & Music内のアーカイブ ファンキー・ジャズのアート・ブレイキーをご覧下さい。

ちなみに、クレジットを調べても記述がないのですが、1974年の映画「The Great Gatsby(華麗なるギャツビー)」の終盤、ギャツビーのパーティーのシーンでヒロインの夫ブキャナンに挨拶するピー・ウィー・マーケットをチラッと見ました。 トレードマークの葉巻を咥えたタキシード姿の子男が一言「やあ、ブキャナン!」と言います。 たったそれだけ、でもあの声は絶対に彼!



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by koukinobaaba | 2005-11-23 22:47 | 音楽
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