リンク・レイ  Link Wray

インターネット・ラジオでオールディズのロックンロールを聴いていたらド迫力のあるギターが聞えてきました。

それは私が50年代後期に聴いたトワングのデュアン・エディ(Duane Eddy)より凄みのあるサウンドです。
50年代後期と60年代にはある意味でロックギターの双璧をなしていたのですが、可愛かったデュアン・エディの方は過激派のリンク・レイと違いティーンズや女性のアイドル的な存在で商業ベースに乗って次々とポップス調のヒット曲を飛ばしていたのです。

本名が”Fred Lincoln "Link" Wray Jr.”というというロックンロールのギタリストで作曲も手掛けた歌手のリンク・レイ(1929–2005)は玄人受けするギター演奏で当時のエレキギターのパイオニアもしくはゴッドファーザーと呼ばれた人物です。
リンク・レイは退役後に兄弟などとLucky Wray and the Lazy Pine Wranglersというバンドを結成してウエスタン・スウィングやカントリーを演奏していましたが、1956年にLucky Wray and the Palomino Ranch Handsとしてカントリーのレーベルで初レコーディングしたそうです。レギュラーになったTV番組では出演者のファッツ・ドミノ(Fats Domino)やリッキー・ネルソン(Ricky Nelson)などのバックも務めたとか。
Link Wray - Hillbilly Wolf - YouTube

ノース・カロライナ出身のリンク・レイは子供の頃に黒人が演奏するスライドギターを聴きいたと云われていますが、朝鮮戦争から戻った後、結核にかかって歌手を断念しギターに専念したそうです。
1958年にLink Wray and his Ray Menとして演奏した脅迫的とも威嚇的ともとれるインストルメント曲の”Rumble”が代表曲で、それまではなかったエレキサウンドのひずみやハウリングなど未知のギター・テクニックで演奏されているそうです。リンク・レイはそのデンジャラスなギターの奏法をもってパンクやヘヴィメタの始祖となり、リンクレイのパワフルでヘヴィーなギターコードにはかなりのロック・ギタリストたちが影響を受けたといいます。

そんなリンク・レイのエレキ・ギターといえばボディから2本の角が突き出ているような変わった形をしています。これは弾きやすいように低音弦側と高音弦側の両サイドにカッタウェイがある”Double Cutaway(ダブルカッタウェイ)”というタイプだそうです。Gibson SGだかGibson Les Paul Double-Cutawayのツノがグーンと長くなったみたいです。

”Rumble”がヒットした当時には、その恐ろしいまでのサウンドと曲名により非行少年賛歌もしくは非行の奨励と解釈されて、教会やPTAがママたちに注意警告を出し、いくつかのラジオ局では放送禁止にしたとか。
硬派のリンク・レイは女性ファンにキャーキャー騒がれる対象ではなく不良少年たちが畏敬の念を抱いたロッカーでした。Rolling Stone誌の”100 greatest guitarists of all time”や”Rockabilly Hall of Fame”にはリストされていますが、デュアン・エディが殿堂入りした”Rock and Roll Hall of Fame”には名前がありません。
※Rumbleとは轟音という意味のほかに不良に付き物の喧嘩や暴力団同士の出入りも意味しているそうです。
死んでもらいましょう!  リンク・レイのランブル!
Link Wray - Rumble (Winterland Nov 19, 1974) - YouTube

Link Wray - Rumble (1958) - YouTube
Link Wray - Rumble (1978) - YouTube
Link Wray - Rumble (1996 LIVE) - YouTube

Link Wray - Rumble Mambo - YouTube
Link Wray - Rawhide - YouTube
Link Wray - Ace Of Spades (1965) - YouTube
Link Wray - Jack The Ripper - YouTube
Link Wray - Raunchy - YouTube
Link Wray - Draggin - YouTube

リンク・レイ は昔こんな顔
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Slinky! The Epic Sessions, 1958-1961
試聴はAmazon.com

「Early Recordings」の試聴はAmazon.com
「Rumble! The Best of Link Wray」の試聴はAmazon.com

先祖に英雄を輩出した北米インディアンのショーニー族(Shawnee)の血が入っているというリンク・レイは90年代になってちょっとずっこけそうになる”Apache(アパッチ)”や、AElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)で有名な”Jailhouse Rock”や”King Creole”などをボーカルでカバーしています。(アルバムのBarbed WireとWalkin Down A Streeta Called Loveに収録)
Link Wray - Apache - YouTube
※1960年にイギリスのThe Shadows(シャドウズ)がリリースした”Apache”は日本ではデンマークのギタリストのヨルゲン・イングマンやThe Ventures(ヴェンチャーズ)のバージョンで知られているギター・インスト曲です。
ヨルゲン・イングマンのアパッチは60年代のヒットパレードで人気の曲でした。
Jørgen Ingmann - Apache - YouTube
☆それにしてもカントリー時代の初々しさとロックのギターマンになったリンク・レイ はまるで別人のようです。

リンク・レイは後にこんな顔
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Shadowman by Link Wray
試聴はShadowman - AllMusic.com



☆リンク・レイのファンサイト
Wray's Shack3Tracks.com


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by koukinobaaba | 2009-07-10 23:27 | 音楽
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