禁止用語と差別用語

洋画のサブタイトルでDeafという言葉が付いているものがありましたので、日本語でズバリ書いていいものかどうかをGoogleってみました。

”禁止用語”を検索してまず、表示されるのが「差別語」と「放送禁止用語」です。

放送禁止用語とは人に不快感を与えるような言葉を自主規制しているのであって、放送禁止用語のリストなるものは存在しないようです。 自粛する場合と表現上であえて強調する場合があるようです。 最近はわざと卑猥な言葉を発してピー音を入れて楽しんでいるかのような番組もあります。 ピー! ピー!

映画のなかで、ヌード・シーンやベッド・シーンでのボカシみたいに、突然無音になったり、音声が途切れたりしますね。 ボカシも無音も歓迎できませんが、人が不快かどうか・・・数字では表せないから難しいです。 ただし古い名画など芸術性の高い作品では冒頭に断りを入れてそのまま放送することもあるようです。

1990年代後期に発行された児童文学の名作絵本で日本では1953年に広く読まれるようになったThe Story of Little Black Sambo(ちびくろさんぼ)は差別問題で1988年に一斉絶版の憂き目をみた。出版社側からの自粛といわれているが薄気味の悪い話です。魔女狩りにも似た糾弾まがいの運動ですね。いえ、弱者の側に立った人道的なコンセプトに基づいているのでしょう。
1973年から連載された漫画で手塚治虫の「ブラックジャック」の第4巻37話に「植物人間」があったのですが別の話に差し替えられたとか。植物状態の人間なら良いのだって。
一番新しいところではマーク・トウェイン(ミュエル・クレメンズ)が書いた1885年の「Adventures of Huckleberry Finn(ハックルベリー・フィンの冒険)」では215回も使用されている”nigger(黒ん坊)”という言葉が問題となってきましたがとうとう”slave(奴隷)”に置き換えるのだとか。

いくら言葉を消しても心は消せないですがね。
はたして差別(いじめ)の無い社会って作れるのでしょうか。差別特高警察を新設し、ちょっとでもその気があればが嗅ぎ付けて来て、投獄および拷問なら減るかも。「もう差別はしません」と宣誓書でも書いて放免。 なんてね、怖っ!
ちなみにカルピス飲料の商標は黒人がストリーでグラスのカルピスをストローで飲んでいる図柄だからと問題になったそうですが、子供時代にカルピスのポスターをあちらこちらで目にしてきた私は、ずーっと、黒いバッタの絵だと思っていました。
大正時代から使用されたというこの黒人のマークは1980年代に消滅しました。

子供の頃読んだCarlo Collodi(カルロ・コッローディ)のPinocchio(ピノキオ)に出てくる”痿躄(ゐざり)”や”聾(つんぼ)”なんていう言葉は当然削除されているでしょう。 多分、いざりもびっこも 「足の不自由な」 とか何とか。

☆イタリア語ですが「ピノキオ」がAdobe Acrobat Readerで読めるLe nostre pubblicazioni - Pinocchio(ページ一番下のPinocchioをクリック)

☆英語ですがオリジナルではない「ちびくろさんぼ」の挿絵とお話が読めるThe Story of Little Black Sambo

こちらが放送禁止用語一覧差別語一覧ですが、ではインターネットの世界では使用していいのでしょうか? 答え

こちらには差別用語を擁護しない意見があります。

結論として私が探していた英語のDeafは”耳の聞こえない”とか”聴覚障害者の”と辞書に定義されています。

ご注意! 「外人(ガイジン)」は差別用語なんだそうですよ。(基準がイマイチ・・・)
でも外国の方々が不快に感じるのであれば、これから「外国人」と呼びましょう!

ちなみにこの件はAudio-Visual Trivia内の記事「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界 It's All Gone Pete Tong」について検証していた時に書きました。

※文中はDeafを「つんぼのDJ」ではなくて「耳の聴こえないDJ」としてあります。

公然と「つんぼ」と「めくら」入りの歌詞が電波にのった時代がありました。
服部良一が作って笠置シズ子という素晴らしいブギウギ歌手が大ヒットさせた「買い物ブギ」です。戦前に流行ったブルースのBoogie-woogie(ブギウギ)なんですが、曲の題名はヴギとなっています。
買物ヴギ 笠置シヅ子 YouTube

いわゆる放送事故というやつで、昔の芸能人(ほぼ高齢者)が何か事件に憤りを表す為に、「”ばか”か、”き。。。”だ!」と発言してしまい法律違反ではないが放送禁止用語ということで番組の最後にアナウンサーが謝罪しています。 「キチガイ」が何を意図するかでも違いますが、昔は日常生活、及び家庭の中でも普通に使用していた言葉で、小説や映画や歌詞にも出てきてごく普通に差別用語を使用していました。 戦後の混乱で生活も心も貧しかったから少しでも自分が優越感を味わいたかったのかも。 きっと裕福でインテリな階級にある人はそんな感覚は持ち合わせてないのかも。 衣食足りて礼節を知る!
映画の題名でも洋画では1965年のフランス映画「Pierrot Le Fou(気狂いピエロ)」、日本でもきだみのる原作を映画化した1957年の「気違い部落」があります。 さらに新しいところでは2010年に「Balada triste de trompeta(気狂いピエロの決闘)」がヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しています。
あれはあれで残って行くんでしょうね。 いや、1974年の子供番組「クレクレタコラ」の「気違い真似して気が触れたの巻」なんかはお蔵入りしたとか。



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by koukinobaaba | 2005-07-17 11:38 | 面白記事
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