Paul Williams(ポール・ウィリアムズ)は1950年代から1960年代にかけて活躍したR&B(リズム&ブルース)のサックス奏者です。
バリトン・サックスとアルトサックスも演奏するポール・ウィリアムズは学生バンドからニューヨーク地元のNew Jerseyレーベルに入り、1940年代頃にはにLucky Millinder(ラッキー・ミリンダー)楽団に参加して1947年には自分のバンドを結成し、1948年にSavoyレーベルで”Hucklebuck(ハックルバック)”を吹き込みました。 サックスがブレイクするダーティ・ダンス・チューンの”The Hucklebuck”は当時の黒人たちに人気となり1949年にはチャート入りしてトップを何ヶ月も連続キープしたそうです。それ以来、ポール・ウィリアムズは”Paul "Hucklebuck" Williams”となりました。 まさか、”ホモ男”さんじゃないでしょうね。 ちょっとツイストのようなR&B曲の”The Huckle-Buck”はビッグバンドのTommy Dorsey(トミー・ドーシー)でFrank Sinatra(フランク・シナトラ)が歌い、1951年の「Swing and Dance with Frank Sinatra」(ASIN: B0012GN3HS)というスウィング&ダンスアルバムに収録しています。 Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)も同年1951年のアルバム「Satchmo at Pasadena」に録音し、ヴァイブ奏者のLionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)も1950年にギタリストのWes Montgomery(ウェス・モンゴメリー aka John Leslie名義)のアルバムに収録、現在はCDの「Complete Recordings With Lionel Hampton」です。 この他にもブルースギタリストのやEarl Hooker(アール・フッカー)がサン・レコードで1953年に吹き込んだというほど人気があったそうです。(アルバム「Boppin' the Blues」に収録) ”Hucklebuck”に類似したR&B曲では美人シンガーでHip Shakin' MamaのChubby Newsome(チャビー・ニューサム)が歌った”Where's The Money, Honey?”があります。 その熱狂的な人気ゆえ、ツアーでは席が足りなくて暴動も起きたという”Hucklebuck”は単に曲というよりダンスの代名詞になったとか。 ポール・ウィリアムズの”Hucklebuck”は1945年にビバップのCharlie Parker(チャーリー・パーカー)がポール・ウィリアムズと同じSavoyレーベルで吹き込んだブルース曲の”Now's the time”のリフ(フレーズ)なんだそうです。 そのチャーリー・パーカーだって代表曲のひとつである”Ornithology”は”How High the Moon”の進行コードをパクったそうです。 ”Hucklebuck”には後からRoy Alfred(ロイ・アルフレッド)の歌詞が付けられてRoy Milton(ロイ・ミルトン)など何人かのR&B歌手が歌いましたが、”Hucklebuck”を歌ったというブルースマンでアール・フッカーの叔父であるJohn Lee Hooker(ジョン・リー・フッカー)の”Boogie Chillun”も大ヒットしたんだとか。(この曲はHucklebuckには全くく聞えずHucklebuckが歌詞に出てくることもなくBoogie, Boogieと歌っているだけ。) Lucky Millinder - Do The Hucklebuck (1948) - Dailymotion.com Charlie Parker - Now's the time - YouTube John Lee Hooker - Boogie Chillen - YouTube ポール・ウィリアムズはこんな顔 ![]() ポール・ウィリアムズのアルバムには上記の「COMPLETE RECORDINGS 1949-1952 VOL.2」(ASIN: B00003NH75)以外に、"Hucklebuck”が収録されたベスト盤の「COMPLETE RECORDINGS 1947-1949 VOL.1」や「Complete Recordings Vol. 3: 1952-1956」もあります。 ポール・ウィリアムズの”Hucklebuck”はコンピレーションアルバムの「100 Hot Rhythm & Blues Tunes from...the R&B Years 1949」(ディスク2の”Hucklebuck”はRoy Milton(ロイ・ミルトン))や「Savoy Chart Busters」(ASIN: B002ED18K2)や「Wailin' Saxophone Legends」(ASIN: B0027D5RJ2)にも収録されています。 ♪ ”The Huckle-Buck”の試聴はPaul Williams - Huckle-Buck (Savoy Chart Busters) - Amazon.com ♪ Paul Williams - The Hucklebuck (Wailin' Saxophone Legends) - Amazon.com どうです、聴いたことあるでしょう? ♪ ポール・ウィリアムズのLPアルバム「The Hucklebuck」から”Huckle-Boogie”と”Alcohol ”が続けて聴けるwfmuラジオのプレイリストはBob Brainen's playlist November 6, 2005 Listen to this show! RealAudio”をクリックするとReal Playerで聴けます。 クリップ・ポジションを53:26まで移動するとすぐです。 ダンスホールでみんなで踊ったちょっとセクシーな”Hucklebuck”をあなたもご一緒に! How to dance "Hucklebuck" - YouTube lined dance "Hucklebuck" - YouTube Chubby Checker - Do The Hucklebuck - YouTube 追記 この記事を書いて1年半ほど経過した頃に1通のメールが届きました。 見知らぬ送り主はたいていの場合迷惑メールですから開けるのを躊躇しましたが好奇心に駈られてクリック。 結果、見ず知らずの”リサ康ウィリアムズ”さんに感謝することに。 私がAudio-Visual Triviaで書いたチャーリー・パーカーの記事でポール・ウィリアムズに言及したことをリサさんが知ったらしいのです。差出人がポール・ウィリアムズの孫娘となっています。文字化けかロボット翻訳を使用したかは不明ですがその名前が”リサ康ウィリアムズ”。 多分”Lisa Y. Williams”なんでしょう。 メールと同じ位の時刻のAudio-Visual Triviaのアクセスログを確認したらアメリカのIPアドレスから”Paul Hucklebuck Williams”のキーワードでサイト内検索がありました。 そのメールに返信したら即刻返事があり、リサさんはここ数ヶ月ポール・ウィリアムズのサイトの情報を広めているのだそうです。 私には実のお孫さんかどうかは確認のしようがありませんが、ともかく文中に二つのリンクが書かれていました。 一つはFacebookのリンクでポール・ウィリアムズのサイトとなっており、写真やバイオグラフィや音楽が聴けるページがあります。 もう一つのリンクは2010年に作成したらしいYouTubeのポール・ウィリアムズのチャンネルです。 Paul Hucklebuck Williams WebSite PaulHucklebuckWms's Channel - YouTube ちなみにPaul Williamsというと1960年代に”マイ・ガール”がヒットしたThe Temptations(テンプテーションズ)のリードボーカルや同年代ですがソングライターでもあり映画にも出演したポール・ウィリアムズも存在します。 Tweet ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
御無沙汰しています。早速、私も80年代半ばにスェーデンのMr.R&Bレコードから出た2枚のポールウィリアムスのコンピレーションアルバムを久しぶりに聞きました。(いいお爺さんとなっている1986年のPWの写真も入ってました。) 演奏者のクレジットを見ると全て48-9年当時は、PWは、バリトンサックス、またはアルトサックスとなっていますし、テナー奏者は別な人がいますので、PWはテナーは吹かなかったと思います。ただ、後年の吹き込みでは違うのかもしれませんね。 ヒロヤスさん、やはりポール・ウィリアムスはバリトンが主なようですので本文を訂正しました。ご指摘ありがとう御座います。毎度感心していますがヒロヤスさんのコレクションはすごいですね!私のように「なんちゃってトリビア」を書いている者にとっては参照できる宝庫を抱えておられるのが羨ましいです。それにしてもR&Bのサックス奏者もその数の多いことに驚きです。 50年代初めのR&B系テナーやアルトは本当に多いです。欧州系レーベルが80年代に大量にReissueしたので買いあさったものです。(一番多かったのは今は亡き六本木のWAVEでした。) Mr R&Bレーベルの”Saxophonograh"というシリーズは素晴しいです。Red PrysockやTab Smith, Big Jay McNeely, 若いJohnny Griffinなどなど。写真も解説も実に丁寧でした。最近はあまり見なくなりましたね。 ヒロヤスさんはタダモノじゃないですね。60年代は中古レコード屋が多かったのですが私は新宿と池袋くらいで六本木ではレコードは買ったことがありません。 ヒロヤスさんとは月とすっぽんの話ですが。 秘蔵のレコードをぜひインターネット上で開放して頂きたいとは思いますが、ブログを続けるのも面倒が多くてお勧めできません。 残念! 新宿西口にはオザワとかいろいろありましたね。一回りするのが楽しみでした。今はDISK UNIONの一人勝ちのような感じですね。高田馬場のタイムは健在ですが。 ヒロヤスさんのように通ではないので中古レコード屋が多かったなんて知りませんでしたが、その頃の新宿西口は駅沿いの思い出横丁以外はまだ浄水場が見えたほど殺風景な場所でした。その後すぐに高層ビルが建設されて大変身しましたが。
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